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バスケW杯

ホーバスHC、渡邊雄太のW杯起用法は「ストレッチ4」。注目のメンバー選考は“残り3試合”で12人を決定する意向<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.07.31

渡邊の合流に喜ぶ一方で、ホーバスHCはW杯に向けたメンバー選考でもうしばらく頭を悩ませることになりそうだ。写真:萩原誠

渡邊の合流に喜ぶ一方で、ホーバスHCはW杯に向けたメンバー選考でもうしばらく頭を悩ませることになりそうだ。写真:萩原誠

 7月30日、味の素ナショナルトレーニングセンターにて強化合宿を実施中のバスケットボール男子日本代表が、公開練習を行なった。

 8月25日開幕の「FIBAバスケットボールワールドカップ(W杯)2023」まで1か月を切り、今回の合宿から渡邊雄太(フェニックス・サンズ)が合流。

 昨年7月のアジアカップ以来1年ぶりの代表活動となる渡邊に対し、トム・ホーバスHCは「彼はまだまだ勉強中」と戦術を学んでいる段階としながらも、「目標はアジア1位。『やれますか?』と聞いたら彼は『イエス』とコミットしてくれた」と、意思の疎通を図ったことを明かした。

 また、八村塁の不参加に伴い、今大会の渡邊の起用法は「ストレッチ4(アウトサイド中心の4番/パワーフォワード)になる」と発言。「3番(スモールフォワード)もやるけど、4番でも3ポイントシュートを打つ機会が多い」と、昨季NBAで44.4%の高確率を残した長距離砲に期待を寄せた。
 
 15人が12枠を争う注目のメンバー争いについても言及。指揮官は「(8月2日と4日の)ニュージーランド戦と(15日の)アンゴラ戦が終わったあと、(17日と19日の)フランスとスロベニア戦には12人を決めたい」と具体的なプランを語った。

 調整段階の渡邊はニュージーランドとの2試合には出場させない意向も明かしており、明後日からの3試合が事実上最後の選考レースとなりそうだ。

 なかでも指揮官が頭を悩ませるのが、SGとSFのウイングポジションで、「フィフティーフィフティーの選手が何人もいる」と、今後の強化試合の出来で左右されそうな様相。さらに、PFとセンターの枠を争う川真田紘也(滋賀レイクス)と井上宗一郎(越谷アルファ―ズ)の2人の名も挙げ、次のように語った。

「川真田は(7月22、23日の)韓国とのゲームですごく良かったけど、韓国の選手より川真田の方がサイズがあった。(W杯初戦で対戦する)ドイツはもっと大きい選手がいっぱいいる。そこでできるかテストしたい。リバウンドは川真田の方が取れるけど、井上の方が3ポイントを打てる。(今後の試合で)そこを見てみたい」

 チームは今後、下記の日程で強化試合を行ない、25日のW杯本番を迎える。「みんなワールドカップメンバーに入りたいから、練習中からフィジカルなプレーが増えた」というホーバスHCの言葉通り、最終コーナーに突入したサバイバルレースから目が離せない。

■今後の強化試合日程

8月2日(水)@オープンハウスアリーナ太田(群馬)vsニュージーランド(26)
8月4日(金)@オープンハウスアリーナ太田(群馬)vsニュージーランド(26)
8月15日(火)@有明アリーナ(東京)vsアンゴラ(41)
8月17日(木)@有明アリーナ(東京)vsフランス(5)
8月19日(土)@有明アリーナ(東京)vsスロベニア(7)

※カッコ内の数字はFIBAランキング。日本は36位。

構成●ダンクシュート編集部
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