８月25日に日本の沖縄アリーナで幕を開けた「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」。現地26日には同じく開催国のひとつ、フィリピンで１次グループC組の米国（世界ランキング２位）とニュージーランド（同26位）が対戦し、99-72で米国が完勝。白星発進を決めた。

　試合前、現地の観客が大きく沸いた場面があった。ニュージーランドの選手たちが自陣のコートにトライアングルのような形に位置すると、みな気合いを入れた表情に切り替わった。次の瞬間、全員が腕を前にクロス。そして一斉に身体を力強く叩き、相手に威圧感を与える舞踊を披露した。一糸乱れぬ迫力ある踊りが終わると、会場は大喝采。最高潮に盛り上がった。

　ニュージーランドが披露したのは『ハカ』という伝統舞踊。同国のマオリ族が躍る民族舞踊であり、ラグビーチーム「オールブラックス」が国際試合前に行なう儀式『カ・マテ』が最も有名だ。
  　このシーンを大会公式X（旧ツイッター）が投稿すると、SNS上で一気に広がり、国内外問わず話題を呼んだ。「バスケットボールでもハカやるんだね」「カッコエエエエ！生で観たい！」「迫力あっていいな～」「どの競技でも画になる！」「やっぱりハカは何度見ても鳥肌立つ！」「ニュージーランドだけに与えられる特権だね」など好評だ。

　気合十分で臨んだニュージーランドだったが、強豪の前に後半突き放され、初戦は黒星を喫した。今大会初勝利を目指し、次戦は28日にヨルダンと激突する。

構成●THE DIGEST編集部

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