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バスケW杯

【バスケW杯】ドンチッチや指揮官も称賛!カナダのブルックスが“大会ベストディフェンダー”に自信<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.09.08

準々決勝のスロベニア戦では、ドンチッチに張り付き、苦しめたブルックス。カナダの4強進出に貢献した。(C)Getty Images

準々決勝のスロベニア戦では、ドンチッチに張り付き、苦しめたブルックス。カナダの4強進出に貢献した。(C)Getty Images

 9月6日にフィリピンのマニラにあるモール・オブ・アジア・アリーナで行なわれた「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の準々決勝。カナダが100-89でスロベニアを撃破し、ワールドカップで初の4強入りを果たした。

 この試合ではシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー)がゲームハイの31得点、10リバウンドに4アシスト、2スティールと大暴れ。さらにRJ・バレット(ニューヨーク・ニックス)が24得点、9リバウンド、ディロン・ブルックス(ヒューストン・ロケッツ)が14得点、3アシスト、ニキール・アレキサンダー・ウォーカー(ミネソタ・ティンバーウルブズ)が14得点と続いた。

 今大会のカナダはジャマール・マレー(デンバー・ナゲッツ)が直前に出場を辞退したものの、数多くのNBA選手がロスターに名を連ね、ブルックスとルージェンツ・ドート(サンダー)というリーグ有数の守備の名手がいる点も強みのひとつ。7日に『FIBA』へ公開された記事では、ギルジャス・アレキサンダー、ドート、ブルックス、バレット、ドワイト・パウエル(ダラス・マーベリックス)の布陣は、40分換算で相手チームを49.6点も上回っており、脅威のラインナップと化している。

 なかでもブルックスは、メンフィス・グリズリーズに所属した昨季にリーグのオールディフェンシブ2ndチームに選ばれた実力者。準々決勝でマッチアップしたルカ・ドンチッチも「彼のことを好きじゃない人が多いけど、僕は彼がこなしていることをリスペクトしている」と、その働きを称えていた。
 
 カナダ代表を率いるジョルディ・フェルナンデスHC(サクラメント・キングスAC)も「彼はドートとともにこの大会でベストなペリメーターディフェンダーだと思う」と、高く評価している。

 好調カナダで主軸の一角を務めているブルックスは、ワールドカップここまでの6試合で平均11.0点、2.7リバウンド、2.5アシスト、1.33スティールに3ポイント成功率55.6%(10/18)と攻守両面で貢献。もちろん、自身の強みであるディフェンスにはプライドを持って取り組んでいる。

 スロベニア戦の勝利後、記者から「今回のワールドカップでベストなディフェンダーか」と聞かれたブルックスは「そうだ。今回のトーナメント、この世界、そしてNBAにおいてね。俺は自分のIQ、フィジカル、それにフロアで規律を持ち、さまざまなタイプのディフェンスをもたらしていると思っている」と自信満々に語った。

 そのブルックスが所属するカナダが8日の準決勝で対戦するのはセルビア代表。ボグダン・ボグダノビッチ(アトランタ・ホークス)というシュート力に秀でたエースを相手に、自慢のディフェンダーたちがどこまでスローダウンできるか注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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