現地時間10月25日、NBAは開幕2日目に12試合が行なわれ、24チームがシーズン初戦を迎えた。
インディアナ・ペイサーズがワシントン・ウィザーズ相手に開幕戦としては1990年以降で最多となる143得点、昨季リーグトップの平均120.7点を記録したサクラメント・キングスがユタ・ジャズから130得点を奪うなど、はやくも高得点ゲームが多発。
そうしたなか、ホームのクリプトドットコム・アリーナにポートランド・トレイルブレイザーズを迎えたロサンゼルス・クリッパーズは、序盤から一度もリードを許さずに123-111で快勝した。
ポール・ジョージがゲームハイの27得点に6アシスト、3スティール、カワイ・レナードが23得点、5リバウンド、6アシストと、昨季終盤にケガで離脱した両輪が躍動。さらにイビツァ・ズバッツが20得点、12リバウンド、4ブロック、ベンチスタートのボーンズ・ハイランドが17得点、3アシストの活躍を見せた。
なかでもこの試合で強烈なインパクトを残したのが、司令塔のラッセル・ウエストブルックだ。今夏に破格の安さで再契約を結んだ34歳のポイントガードは、自身に憧れて育ってきたルーキーのスクート・ヘンダーソンを圧倒し、28分48秒のプレータイムで11得点、5リバウンド、13アシストと躍動。出場時間帯における得失点差は両チーム最多の+30を記録した。
「ラスが素晴らしいスタートを切ってくれた。我々の攻撃の先頭に立っていたよ」とタロン・ルーHC(ヘッドコーチ)が振り返った通り、矢のようなパスからジョージのダンク、ペイントエリアへ切り込んでレナードのコーナースリー、ズバッツのイージーショットなどを演出。さらにはアリーナを沸かせる豪快なダンクでリングを強襲し、キャリア16年目とは思えないほどの高いエナジーでチームを引っ張った。
昨季途中にロサンゼルス・レイカーズからジャズへ移籍後、バイアウトの末にクリッパーズ入りして息を吹き返したウエストブルック。在籍2年目の開幕戦、本来の“らしさ”を前面に出した激しいプレーの数々でチームを勝利へ導いた。
そんなエネルギッシュな司令塔に対し、2枚看板も惜しみない称賛の言葉を送っている。
「彼はアンセルフィッシュだ。コートにいれば、彼がどうやってプレーするかみんながわかっている。リムへアタックして、ドリブルするよりも簡単なキャッチ&シュートを僕らにもたらしてくれる。彼がペイントに入り込んで、ワイドオープンな味方へパスしてくれると、僕らのプレーはものすごく楽になるんだ」(レナード)
「オクラホマシティ(サンダー)で彼と一緒にプレーしていた時から、僕は彼がどれほど優れたコミュニケーターで、コネクターなのかを熟知している。当時から言ってきたことだけど、彼はチームにいる全員と良好な関係を築いてきた。それは本当に珍しいことで、だからこそ彼はスーパースターだったのさ。彼はあのチームの全員にとって最高の友人だった。みんなとスペシャルな関係を築くことができる人物なのさ」(ジョージ)
長丁場のシーズンを送っていくうえで、コート内外でチームを鼓舞するウエストブルックのような存在は、上昇を目指すクリッパーズに不可欠な要素となるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
インディアナ・ペイサーズがワシントン・ウィザーズ相手に開幕戦としては1990年以降で最多となる143得点、昨季リーグトップの平均120.7点を記録したサクラメント・キングスがユタ・ジャズから130得点を奪うなど、はやくも高得点ゲームが多発。
そうしたなか、ホームのクリプトドットコム・アリーナにポートランド・トレイルブレイザーズを迎えたロサンゼルス・クリッパーズは、序盤から一度もリードを許さずに123-111で快勝した。
ポール・ジョージがゲームハイの27得点に6アシスト、3スティール、カワイ・レナードが23得点、5リバウンド、6アシストと、昨季終盤にケガで離脱した両輪が躍動。さらにイビツァ・ズバッツが20得点、12リバウンド、4ブロック、ベンチスタートのボーンズ・ハイランドが17得点、3アシストの活躍を見せた。
なかでもこの試合で強烈なインパクトを残したのが、司令塔のラッセル・ウエストブルックだ。今夏に破格の安さで再契約を結んだ34歳のポイントガードは、自身に憧れて育ってきたルーキーのスクート・ヘンダーソンを圧倒し、28分48秒のプレータイムで11得点、5リバウンド、13アシストと躍動。出場時間帯における得失点差は両チーム最多の+30を記録した。
「ラスが素晴らしいスタートを切ってくれた。我々の攻撃の先頭に立っていたよ」とタロン・ルーHC(ヘッドコーチ)が振り返った通り、矢のようなパスからジョージのダンク、ペイントエリアへ切り込んでレナードのコーナースリー、ズバッツのイージーショットなどを演出。さらにはアリーナを沸かせる豪快なダンクでリングを強襲し、キャリア16年目とは思えないほどの高いエナジーでチームを引っ張った。
昨季途中にロサンゼルス・レイカーズからジャズへ移籍後、バイアウトの末にクリッパーズ入りして息を吹き返したウエストブルック。在籍2年目の開幕戦、本来の“らしさ”を前面に出した激しいプレーの数々でチームを勝利へ導いた。
そんなエネルギッシュな司令塔に対し、2枚看板も惜しみない称賛の言葉を送っている。
「彼はアンセルフィッシュだ。コートにいれば、彼がどうやってプレーするかみんながわかっている。リムへアタックして、ドリブルするよりも簡単なキャッチ&シュートを僕らにもたらしてくれる。彼がペイントに入り込んで、ワイドオープンな味方へパスしてくれると、僕らのプレーはものすごく楽になるんだ」(レナード)
「オクラホマシティ(サンダー)で彼と一緒にプレーしていた時から、僕は彼がどれほど優れたコミュニケーターで、コネクターなのかを熟知している。当時から言ってきたことだけど、彼はチームにいる全員と良好な関係を築いてきた。それは本当に珍しいことで、だからこそ彼はスーパースターだったのさ。彼はあのチームの全員にとって最高の友人だった。みんなとスペシャルな関係を築くことができる人物なのさ」(ジョージ)
長丁場のシーズンを送っていくうえで、コート内外でチームを鼓舞するウエストブルックのような存在は、上昇を目指すクリッパーズに不可欠な要素となるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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