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NBA

泥沼化するハーデンの去就問題。ピアースは「今シーズンが彼のラストイヤーだと思う」と大胆予測<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.10.26

球団のフロントとの関係が悪化し、トレードを要求したハーデン。だが交渉は暗礁に乗り上げている。(C)Getty Images

球団のフロントとの関係が悪化し、トレードを要求したハーデン。だが交渉は暗礁に乗り上げている。(C)Getty Images

 フィラデルフィア・セブンティシクサーズのジェームズ・ハーデンは、今夏にチームにトレードを要求するも、移籍先が決まらないまま2023-24シーズンの開幕を迎えた。

 新天地を求めるスタンスは依然として揺らいでいないが、そんななか、殿堂入り選手のポール・ピアースは、ハーデンにとってこれがNBAでの最後のシーズンになるかもしれないと大胆予測している。

 シクサーズのダリル・モーリーGM(ゼネラルマネージャー)は、トレード要求を受けてロサンゼルス・クリッパーズと交渉の場を持ち、ハーデンもLA行きを望んでいたとされる。しかし、8月に交渉が打ち切られたという報道が流れると、ハーデンはヒューストン・ロケッツ時代からの関係であるモーリーを「噓つきだ」と、公然と批判した。

 シクサーズへの抗議の意味を含め、今年のメディアデーに姿を見せなかったハーデン。トレーニングキャンプに遅れて合流し、初めて公の場で口を開いた10月13日の練習後には、「トレードでここへやって来た時、俺はシクサーとして引退したかった。だが、フロントオフィスはそのプランを持っていなかった」と胸中を吐露。関係修復できるかと尋ねられた際には「ノー」と完全否定していた。
 
 10月24日(日本時間25日)に新シーズンが開幕したあとも、ハーデンの去就に進展はない。殿堂入り選手のピアースはケビン・ガーネットがホストを務める人気ポッドキャスト番組『KG Certified』で、ハーデンを欲しているチームはクリッパーズ以外になく、厳しい立場にあると指摘した。

「主力選手として、両手を広げてジェームズを歓迎するフランチャイズはあるだろうか?『ここは君のチームだ』と、若手を諦めるチームはどこだろうか? 彼を獲得すればチャンピオンになれると今でも信じているフランチャイズはあるだろうか? 選択肢はほとんどない。唯一、クリッパーズだけだ」

 34歳となったハーデンだが、昨季も平均21.0点に加え、10.7アシストで自身2度目のアシスト王に輝くなど、今なおリーグトップクラスのオフェンス力を誇る。それでもピアースは「正直、おそらくジェームズにとって、今シーズンがリーグ(NBA)でのラストイヤーだと思う」と衝撃の見解を示した。
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