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「ビッグ3も熱狂していました」渡邊雄太がジャズ戦の“美技”を回想「あのシーンはチームケミストリーを示していた」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.10.31

今季サンズに加入した渡邊は、ここまで3試合で平均6.0点、3.0リバウンド、3ポイント成功率44.4%を記録している。(C)Getty Images

 10月28日(日本時間29日、日付は以下同)、フェニックス・サンズは本拠地フットプリント・センターでユタ・ジャズ相手に126-104で快勝。ホーム初戦を白星で飾り、今季戦績を2勝1敗とした。

 26日に敵地でロサンゼルス・レイカーズに逆転負けを喫したサンズだが、この試合では第3クォーターで40得点を奪うなどオフェンスが爆発。開幕2試合で計39本を犯していたターンオーバーを11本に抑え、アシストではレイカーズ戦(16本)の約2倍となる31本を叩き出した。

 選手ではエースのケビン・デュラントが26得点、4リバウンド、7アシスト、エリック・ゴードンが21得点、4アシスト、グレイソン・アレンが17得点、2スティール、ジョーダン・グッドウィンが12得点、5リバウンド、5アシスト、ドリュー・ユーバンクスが12得点、5リバウンド、2ブロック、ユスフ・ヌルキッチが10得点、7リバウンド、6アシスト、2スティールと攻守でバランスの取れた数字を残した。

 今季最長の20分32秒コートに立った渡邊雄太は、フィールドゴール成功率28.6%(2/7)、3ポイント成功率25.0%(1/4)とショットは不調だったが、4リバウンド、2スティール、1ブロックで勝利に貢献した。
 
 フランク・ヴォーゲルHC(ヘッドコーチ)は試合後、新加入の渡邊を高く評価していた。

「彼が3ポイントラインにいるだけで、相手は必ず誰かをつけないといけない。相手はディフェンスを広げることになる。そこにスペースが生まれるんだ。それに、彼には高いバスケットボールIQがあり、試合の流れが見えている。それがこのチームで彼が優れたディフェンダーである理由のひとつだ」

 ジャズ戦の第4クォーターには、相手からボールを奪い、ビハインド・ザ・バック・ドリブルでマークマンをかわし、左手でダブルクラッチ気味のレイアップを決め、会場のファンやチームメイトを喜ばせた。

 30日のチーム練習後、記者たちの前に登場した渡邊は、ジャズ戦で決めたビッグプレーについて「インスタグラムで見ました。ベンチにいたビッグ3も熱狂していましたね」と切り出し、次のように続けた。

「あのシーンは僕らのチームケミストリーを示していたと思います。どんな時でも、チームの誰かがビッグプレーを決めると僕らはみんながハッピーなんです。それが最高ですね」

 ロスターの17人中12人が新加入選手という今季のサンズだが、ケミストリーは良好で、渡邊もスムースにチームに溶け込んでいるようだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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