現地時間10月29日(日本時間30日)、デンバー・ナゲッツは敵地ペイコム・センターでオクラホマシティ・サンダーと対戦。128-95と33点差をつけて完勝を収めた。
ともに開幕2連勝と好スタートを切った両軍の激突は、しかしながら一方的な展開になった。第1クォーター、サンダーの主砲シェイ・ギルジャス・アレキサンダーがフィールドゴール0/8の1得点と大乱調に陥るなか、ナゲッツはバランスの取れたオフェンスを展開し34-23と圧倒。そのまますべてのクォーターで優勢に立つ横綱相撲で押し切り、昨季王者が若武者軍団に格の違いを見せつけた。
この試合、ひとつ注目を集めたのが、ニコラ・ヨキッチとチェット・ホルムグレンのセンター対決だ。今やリーグ№1プレーヤーの呼び声高い“ジョーカー”を相手に、昨季全休を経てようやくNBAデビューした逸材がどれほど対抗できるのか。しかしそれ以上に興味深かったのは、88kgのホルムグレンが、40kg以上も体重差があるヨキッチ(129kg)をどう封じるのかという点だ。
ただ、結果から言うと、この“40kg差マッチアップ”はヨキッチの圧勝だった。試合開始から最初の2回のオフェンス、ヨキッチは体重のアドバンテージを存分に活かすように、ホルムグレンをパワーで押し込み連続得点。
最終的なスタッツでも、ホルムグレンは25分34秒のプレータイムで19得点(フィールドゴール7/12、3ポイント1/4、フリースロー4/4)、4リバウンドと及第点の数字を残したものの、ヨキッチは28得点(フィールドゴール12/16、3ポイント1/2、フリースロー3/3)、14リバウンド、5アシストと、チームに続き個人としても実力差を誇示する形となった。
試合後、ヨキッチはホルムグレンについて質問された際、リーグの将来を担うであろう逸材にこんな“金言”を授けた。
「彼は本当に才能のある男だけど、まだ1年目。まだあらゆることを学んでいる最中なんだ。正直に言うと、もう少し太った方がいいと思うね。でもそうだな、彼には唯一無二の才能があるよ」
216cmのサイズに対して88kgの体重はやはり軽いと言わざるを得ず、今後も屈強なビッグマンたちのフィジカルの前に当たり負けする場面も多々出てくるだろう。加えて故障のリスクも心配だが、無理に筋力トレーニングなどで体重を増やしても、それはそれでケガにつながる可能性もある。
21歳のホルムグレンには数年後の本格化を見据えつつ、計画的にフィジカルの強化に励んでほしいところだ。
構成●ダンクシュート編集部
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
ともに開幕2連勝と好スタートを切った両軍の激突は、しかしながら一方的な展開になった。第1クォーター、サンダーの主砲シェイ・ギルジャス・アレキサンダーがフィールドゴール0/8の1得点と大乱調に陥るなか、ナゲッツはバランスの取れたオフェンスを展開し34-23と圧倒。そのまますべてのクォーターで優勢に立つ横綱相撲で押し切り、昨季王者が若武者軍団に格の違いを見せつけた。
この試合、ひとつ注目を集めたのが、ニコラ・ヨキッチとチェット・ホルムグレンのセンター対決だ。今やリーグ№1プレーヤーの呼び声高い“ジョーカー”を相手に、昨季全休を経てようやくNBAデビューした逸材がどれほど対抗できるのか。しかしそれ以上に興味深かったのは、88kgのホルムグレンが、40kg以上も体重差があるヨキッチ(129kg)をどう封じるのかという点だ。
ただ、結果から言うと、この“40kg差マッチアップ”はヨキッチの圧勝だった。試合開始から最初の2回のオフェンス、ヨキッチは体重のアドバンテージを存分に活かすように、ホルムグレンをパワーで押し込み連続得点。
最終的なスタッツでも、ホルムグレンは25分34秒のプレータイムで19得点(フィールドゴール7/12、3ポイント1/4、フリースロー4/4)、4リバウンドと及第点の数字を残したものの、ヨキッチは28得点(フィールドゴール12/16、3ポイント1/2、フリースロー3/3)、14リバウンド、5アシストと、チームに続き個人としても実力差を誇示する形となった。
試合後、ヨキッチはホルムグレンについて質問された際、リーグの将来を担うであろう逸材にこんな“金言”を授けた。
「彼は本当に才能のある男だけど、まだ1年目。まだあらゆることを学んでいる最中なんだ。正直に言うと、もう少し太った方がいいと思うね。でもそうだな、彼には唯一無二の才能があるよ」
216cmのサイズに対して88kgの体重はやはり軽いと言わざるを得ず、今後も屈強なビッグマンたちのフィジカルの前に当たり負けする場面も多々出てくるだろう。加えて故障のリスクも心配だが、無理に筋力トレーニングなどで体重を増やしても、それはそれでケガにつながる可能性もある。
21歳のホルムグレンには数年後の本格化を見据えつつ、計画的にフィジカルの強化に励んでほしいところだ。
構成●ダンクシュート編集部
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