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NBA

「毎晩できる限りハードにプレーしています」渡邊雄太が自身のモットーを語る「守備面とエナジーは毎日持ち込めること」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.10.31

渡邊は強豪サンズで開幕からローテーション入りを果たし、攻守で存在感を発揮している。(C)Getty Images

渡邊は強豪サンズで開幕からローテーション入りを果たし、攻守で存在感を発揮している。(C)Getty Images

 今夏に史上初の日本人NBAプレーヤーである田臥勇太が所属した、フェニックス・サンズと2年契約を締結した渡邊雄太。

 サンズは2021年にNBAファイナルに進出、2021ー22シーズンにはリーグ最多の64勝をマークした強豪で、今年2月にはブルックリン・ネッツからケビン・デュラント、6月にはワシントン・ウィザーズからブラッドリー・ビールをトレードで獲得し、生え抜きエースのデビン・ブッカーとの豪華ビッグ3を完成させた。

 今季も優勝候補の一角に挙げられるチームでローテーションの座を勝ち取った渡邊は、ここまで3試合に出場。平均17.7分のプレータイムで6.0点、3.0リバウンドに3ポイント成功率44.4%(平均1.3本成功)を記録している。

 現地時間10月30日(日本時間31日、日付は以下同)のチーム練習後、渡邊は自身のプレーとモットーについて語った。

「前にも言いましたが、もっといいオンボールディフェンダーになろうとしています。あとは毎晩、自分にできる限りハードにプレーしています。自分のショットが入らない時もあるので、オフェンスでは難しいこともあります。ただ、ディフェンス面とエナジーの部分は毎日持ち込めることです。僕はそれをやろうとしています」

 現在、渡邊は両親がフェニックスに滞在中で、この日はフランク・ヴォーゲルHC(ヘッドコーチ)とも話す場面があった。両親は31日と11月2日にホームで行なわれるサンアントニオ・スパーズとの2連戦を観戦する予定だという。
 
「僕はこれまでの5年間、ローテーション入りしたことがなかったので、2人(両親)は本当にハッピーで、フェニックスで楽しんでいるみたいですね」と渡邊。

 ここまで2勝1敗と勝ち越しているサンズだが、31日の試合の出場ステータスで、左足に痛みを抱えているブッカーはダウトフル(疑わしい)、腰を痛めているビールは欠場となっている。

 開幕からベストメンバーが揃わない状況だが、渡邊はチームの現状をポジティブに捉えていた。

「僕たちはたくさんコミュニケーションを取っています。本当にハードに練習をしています。それにこのチームには数多くのベテラン陣がいるので、勝つためにはどうすべきか分かっています。ベンチのみんな、コートにいるみんなが互いに話しています。僕はそこが好きです」

 渡邊が言うように、今季のサンズは本契約を結ぶ15選手のうち、デュラント、エリック・ゴードン、ビールがいずれも10年以上、ほかの12選手も5年以上のNBAキャリアを誇り、ファイナル経験者もデュラント、デイミオン・リー(ともにゴールデンステイト・ウォリアーズ在籍時に優勝)、ブッカーと3人いる。

 レギュラーシーズンはまだ始まったばかりだが、フランチャイズ初優勝を狙うチームで今後も背番号18は攻守両面で全力プレーを見せてくれるはずだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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