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NBA史上初の快挙を成し遂げたシクサーズ。大黒柱エンビードは俊英マキシーのさらなる躍進に期待<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.11.06

エンビード(左)&マキシー(右)のデュオを中心に、シクサーズが好調をキープしている。(C)Getty Images

 現地時間11月4日(日本時間5日、日付は以下同)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズはフェニックス・サンズを112-100で下し、4連勝(4勝1敗)を飾った。

 この試合、シクサーズは大黒柱ジョエル・エンビードが26得点、11リバウンドをマーク。そのほか、ケリー・ウーブレイJr.が25得点、タイリース・マキシーが22得点、5リバウンド、10アシスト、トバイアス・ハリスが18得点、10リバウンドをマークし勝利に貢献した。

 シクサーズは開幕5戦を終えて、エンビードが平均29.4点、11.0リバウンド、6.2アシスト、2.2ブロック、マキシーが26.2点、5.2リバウンド、6.6アシスト、ウーブレイJr.が21.0点、4.0リバウンド、1.4スティール、ハリスが20.0点、6.2リバウンド、1.4スティールと、4選手が平均20点超えを記録。

 加えて、総得点ではエンビードが147得点、マキシーが131得点、ウーブレイJr.が105得点、ハリスが100得点と、4選手が100得点に到達。これは、開幕5試合時点におけるNBA史上初のケースということからも、今季のシクサーズはこの4選手を中心に上手く機能していると言えるだろう。
 
 また、エンビードは成長著しいマキシーに対して「(もっと)アタックするんだ。そうすればさらにクリエイトすることになる。お前が点を取りに行く、あるいは相手ディフェンスを崩すことで、誰かがワイドオープンになるんだ」と、今以上にアグレッシブになってほしいと望んでおり、23歳のガードの活躍次第では、チームの攻撃力はさらに増すかもしれない。

 シクサーズはここまでオフェンシブ・レーティングでリーグ5位の117.3をマークしつつ、ディフェンシブ・レーティングでも同4位の105.5という高数値を叩き出しており、攻守両面で噛み合っている。

 ジェームズ・ハーデンとのトレードでロサンゼルス・クリッパーズから獲得したロバ―ト・コビントン、ケニョン・マーティンJr.はすでに2試合プレーしており、ここにニコラ・バトゥーム、マーカス・モリスSr.がデビューすれば、選手層はさらに厚くなるだろう。

 ハーデンの移籍騒動が片付き、チーム一丸となって41年ぶりのリーグ制覇突き進むシクサーズの今後から、目が離せない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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