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NBA

ウエスト最下位に低迷するグリズリーズ。それでもスマートは「思うように勝てない状況であっても楽しむことは重要」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.11.16

チームが低迷し自身もケガを負ったスマートだが、歴戦のベテランは前を向き続けている。(C)Getty Images

チームが低迷し自身もケガを負ったスマートだが、歴戦のベテランは前を向き続けている。(C)Getty Images

 現地時間11月3日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦、延長の末に113-115で敗れたメンフィス・グリズリーズは開幕6連敗を喫した。

 NBAでの開幕6連敗以上は2018-19シーズンのクリーブランド・キャバリアーズ以来。グリズリーズとしてはフランチャイズ史上4度目、13連敗を喫した02-03シーズン以来となる苦しい序盤戦になっている。

 昨季までの2シーズン、グリズリーズは連続して50勝以上をあげ、ウエスタン・カンファレンス2位でプレーオフに出場してきた。

 だが今季は序盤からオールスターガードのジャ・モラント(25試合の出場停止処分)、先発センターのスティーブン・アダムズ(右ヒザ手術で今季絶望)、控えビッグマンのブランドン・クラーク(アキレス腱断裂で復帰時期未定)を欠き、5戦目からベテランのデリック・ローズ(ヒザ)も戦線離脱と、大幅な戦力ダウンに見舞われている。
 
 そうしたなか、チームはデズモンド・ベインやジャレン・ジャクソンJr.を中心に踏ん張り、10試合終了時点でかろうじて2勝をもぎ取った。ただ、14日のロサンゼルス・レイカーズ戦に107-134で敗れたことで、インシーズン・トーナメントのグループステージは3戦全敗。15日終了時点でウエスト最下位の2勝9敗(勝率18.2%)と低迷している。

 さらにレイカーズ戦では第1クォーター終盤に、マーカス・スマートが相手選手の足の上へ不自然に着地したことで左足首を捻挫。ルーク・ケナードも左ヒザを痛めて後半を欠場と、悪循環に陥っている。

 レイカーズ戦後、スマートは米メディア『SportsKeeda』のインタビューに応じ、「俺のモットーは『自分たちでコントロールできることをやっていく』ということ。若いチームは、すべてを完璧にこなしたいなら、どんな些細なことであろうとコントロールしなきゃいけない」と話した。その一方で、借金地獄の現状について苦しい胸の内も明かしている。

「辛いね。特にこのチームはここ数年、負け続けたわけじゃないから。昨シーズンの彼らは(ウエストの)第2シードを手にしていたし、それほど多くの試合に負けてはいなかった」
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