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千葉ジェッツが元NBA選手を緊急補強!豪州MVP&W杯で活躍したクックスを獲得し、反撃態勢へ<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.11.21

オーストラリア代表で同国MVPのクックスが千葉ジェッツに加入。W杯の日本戦では24得点、16リバウンドと強烈なインパクトを残した。(C)FIBA

 3年ぶりの王座奪還を狙う千葉ジェッツが、シーズン途中に大型補強を敢行した。

 B1東地区の千葉ジェッツ(以下、千葉J)は11月21日、オーストラリア代表で昨季NBAのワシントン・ウィザーズでプレーしたゼイビア・クックスと契約したことを発表した。

 現在28歳のクックスは、203cm・95kgの体躯に加えて抜群の運動能力を誇るマルチフォワード。ポジションは主にPF(パワーフォワード)で、SF(スモールフォワード)も兼任可能。シドニー・キングス在籍時の2022、23年は母国のNBLで連覇を経験し、22年はグランドファイナルMVP、23年はシーズンMVPに輝いている。

 昨季終盤の3月にNBAのウィザーズと契約し、10試合に出場。シーズン最終戦に10得点、14リバウンドをあげるなど、平均3.8点、3.8リバウンドの数字を残した。また、夏のワールドカップではオーストラリア代表として全5試合に出場し、日本戦では24得点、16リバウンド、2ブロックの大活躍を披露している。

 2021年に初優勝を遂げた千葉Jは、昨季もリーグ1位の勝率でファイナルに進出(琉球に0勝2敗で敗退)したものの、今季は現時点で8勝6敗という成績。東地区はアルバルク東京が13勝1敗で首位を快走しており、2位に11勝3敗で宇都宮ブレックスがつける。現状では各地区の上位2チーム(+ワイルドカード2チーム)が進めるチャンピオンシップ圏外のため、シーズン序盤に早めに手を打った格好だ。
 
 チームが発表したリリースで、池内勇太GMは「持ち前の身体能力で、アップテンポで速いペースのバスケットを得意としており、加えてオフェンスリバウンドの能力の高さや、バスケットボールIQの高さからコートビジョンも広く、クリエイトできる選手」とクックスを紹介。「ピック&ロールから多彩な攻撃をできる選手であり、富樫勇樹選手やハンドラーの日本人選手とのバリエーションも増えると考えております」と、新戦力に期待を寄せた。

 強豪オーストラリアのMVPには「ウィザーズからウェイブされた後もヨーロッパや他のチームからビッグオファーが届いており、千葉Jからのオファーよりも倍以上のオファーもあった」というが、「彼は日本のクラブに興味を持ってくれており、交渉の中で千葉JのカルチャーやBリーグ屈指の練習施設、日本一熱いブースターがいる船橋アリーナの雰囲気を理解し、素晴らしい環境に好感を持ってくれた」ことで契約に至ったという。

 クックスは同リリース内で「このクラブの成功に貢献できることにとてもワクワクしています。チームがこれまで成し遂げてきたことをたくさん聞いているので、自分がその一員になれることが楽しみです。そして皆さんに会えることも楽しみにしています」とコメントしている。

構成●ダンクシュート編集部
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