現地時間11月24日、ゴールデンステイト・ウォリアーズは、ホームのチェイス・センターでサンアントニオ・スパーズを118-112で下し、今季戦績をウエスタン・カンファレンス10位の8勝9敗(勝率47.1%)とした。
13本中7本の3ポイントを沈めたステフィン・カリーがゲームハイの35得点に6アシストの活躍。そのほか、ダリオ・シャリッチが20得点、7リバウンド、4アシスト、クレイ・トンプソンが15得点、6アシスト、ジョナサン・クミンガが12得点、アンドリュー・ウィギンズが10得点、クリス・ポールが5得点、10アシストをマークした。
この日は「NBAインシーズン・トーナメント」グループステージの一戦でもあり、ウォリアーズは2勝1敗でウエストのグループC3位に。「我々は(ノックアウトラウンドへ)勝ち進むためにやっている」とスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は話しており、28日の最終戦ではここまで3戦無敗のサクラメント・キングスと対戦する。
グループCはミネソタ・ティンバーウルブズ(得失点差-3)とウォリアーズ(同+5)が同じ2勝1敗で並んでおり、得失点差こそウォリアーズに分があるものの、14日の直接対決をウルブズが制しているため、ウォリアーズが準々決勝へ進むためにはキングスを下すことが必須となる。
そうしたなか、この日のスパーズ戦ではゲイリー・ペイトン二世が足のケガから4試合ぶりに復帰。18分30秒のプレータイムで4得点、3リバウンド、1スティール、1ブロックの働きで勝利に貢献した。
なかでも第2クォーター残り約8分に見せたプレーは、会場全体を一気にヒートアップさせた。スパーズの大型新人ヴィクター・ウェンバンヤマがカリーのパスをスティールし、ビハインド・ザ・バックドリブルからショットを狙うも、ペイトン二世が完璧なタイミングでボールをコート外へ弾き飛ばした。
「(ウェンバンヤマをブロックした中で)たぶん僕が最も小さいだろうね。エナジーと努力の賜物さ」とこのプレー振り返ったペイトン二世は188cm・88kg。トランジションで相手のシュートコースを限定したモーゼス・ムーディーの好守も大きかったとはいえ、224cm・95kgのウェンバンヤマの頭上から豪快にブロックを決めてみせた。
これにはカーHCも「胸を躍らせる瞬間だったし、観客も大喜びしていた。あれはとんでもないプレーだった」と称賛した。
殿堂入りポイントガードという偉大な父を持つペイトン二世は、ドラフト外からGリーグを経験してウォリアーズで居場所を見つけ、2022年のリーグ制覇に大きく貢献。12月1日に31歳を迎える苦労人を、指揮官は常々高く評価している。
「彼がプレーすることで生まれる恩恵のひとつは、ステフとのプレーを熟知していることにある。彼はディフェンスだけじゃない。もちろん、素晴らしい部分ではある。だがゲイリーがステフと一緒にプレーすることに、数多くの価値があることは間違いない。我々はそれをもっと増やそうとしている」
ウォリアーズは11月に入って6連敗を喫するなど苦しんだものの、ペイトン二世のカムバックに加え、ドレイモンド・グリーンが5試合の出場停止処分を終えて復帰間近。スパーズ戦で見せた名脇役の豪快なブロックが、チームの反撃の狼煙になるかもしれない。
文●秋山裕之(フリーライター)
13本中7本の3ポイントを沈めたステフィン・カリーがゲームハイの35得点に6アシストの活躍。そのほか、ダリオ・シャリッチが20得点、7リバウンド、4アシスト、クレイ・トンプソンが15得点、6アシスト、ジョナサン・クミンガが12得点、アンドリュー・ウィギンズが10得点、クリス・ポールが5得点、10アシストをマークした。
この日は「NBAインシーズン・トーナメント」グループステージの一戦でもあり、ウォリアーズは2勝1敗でウエストのグループC3位に。「我々は(ノックアウトラウンドへ)勝ち進むためにやっている」とスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は話しており、28日の最終戦ではここまで3戦無敗のサクラメント・キングスと対戦する。
グループCはミネソタ・ティンバーウルブズ(得失点差-3)とウォリアーズ(同+5)が同じ2勝1敗で並んでおり、得失点差こそウォリアーズに分があるものの、14日の直接対決をウルブズが制しているため、ウォリアーズが準々決勝へ進むためにはキングスを下すことが必須となる。
そうしたなか、この日のスパーズ戦ではゲイリー・ペイトン二世が足のケガから4試合ぶりに復帰。18分30秒のプレータイムで4得点、3リバウンド、1スティール、1ブロックの働きで勝利に貢献した。
なかでも第2クォーター残り約8分に見せたプレーは、会場全体を一気にヒートアップさせた。スパーズの大型新人ヴィクター・ウェンバンヤマがカリーのパスをスティールし、ビハインド・ザ・バックドリブルからショットを狙うも、ペイトン二世が完璧なタイミングでボールをコート外へ弾き飛ばした。
「(ウェンバンヤマをブロックした中で)たぶん僕が最も小さいだろうね。エナジーと努力の賜物さ」とこのプレー振り返ったペイトン二世は188cm・88kg。トランジションで相手のシュートコースを限定したモーゼス・ムーディーの好守も大きかったとはいえ、224cm・95kgのウェンバンヤマの頭上から豪快にブロックを決めてみせた。
これにはカーHCも「胸を躍らせる瞬間だったし、観客も大喜びしていた。あれはとんでもないプレーだった」と称賛した。
殿堂入りポイントガードという偉大な父を持つペイトン二世は、ドラフト外からGリーグを経験してウォリアーズで居場所を見つけ、2022年のリーグ制覇に大きく貢献。12月1日に31歳を迎える苦労人を、指揮官は常々高く評価している。
「彼がプレーすることで生まれる恩恵のひとつは、ステフとのプレーを熟知していることにある。彼はディフェンスだけじゃない。もちろん、素晴らしい部分ではある。だがゲイリーがステフと一緒にプレーすることに、数多くの価値があることは間違いない。我々はそれをもっと増やそうとしている」
ウォリアーズは11月に入って6連敗を喫するなど苦しんだものの、ペイトン二世のカムバックに加え、ドレイモンド・グリーンが5試合の出場停止処分を終えて復帰間近。スパーズ戦で見せた名脇役の豪快なブロックが、チームの反撃の狼煙になるかもしれない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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