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「レイカーズはまだレブロンのチーム。ADよりも生きがいいし、若く見える」KGが“主役になれない”デイビスに苦言<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.11.28

今季でレイカーズ5年目を迎えたデイビスだが、レブロンに次ぐ“第2の男”から脱することはできていない。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・レイカーズは開幕18試合を終え、10勝8敗(勝率55.6%)でウエスタン・カンファレンス8位。八村塁(鼻骨骨折)、ジャレッド・ヴァンダービルト(左かかと)、ゲイブ・ヴィンセント(左ヒザ)らケガ人を多く抱えるなか、レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスの2枚看板は健在だが、殿堂入り選手のケビン・ガーネット(KG)は、本来であればデイビスが主役となるべきなかで物足りなさを感じているようだ。

 レイカーズは今季、レブロンが17試合に出場(欠場1試合)してチームトップの平均25.1点、7.5リバウンド、6.5アシスト、1.5スティールを記録。デイビスも17試合に出場(欠場1試合)してチームトップの平均35.4分間プレーし、チーム2位の平均21.8点、12.1リバウンド、3.3アシスト、2.8ブロックの成績を残しているが、一桁得点が2回、10得点が1回あるなど、波が激しい印象は否めない。

 レブロンは現地時間11月21日(日本時間22日)のユタ・ジャズ戦で史上初となるキャリア通算3万9000得点をクリア。12月30日には39歳を迎えるなかで、依然としてトップレベルのパフォーマンスを披露しているが、プレーオフを考えるとレギュラーシーズンの負担は減らしたいところだ。
 
 KGは名物ジャーナリストであるスティーブン・A・スミスのポッドキャスト『THE STEPHEN A. SMITH SHOW』に出演した際、「レブロンは20年間も活躍し続けている。あんな選手は見たことがない。ビッグマンのようにベテランになって飛べなくなるのではなく、ガードのように宙を舞っている。もう39歳になるんだ。驚異的さ」と衰え知らずの"キング"を称賛。そのうえで、より若いデイビスがもっとチームの中心に立つべきだと持論を展開している。

「AD(デイビス)はおそらく、自分ができるベストを尽くしていると思っているだろう。『これが俺の100%だ』と。35得点、15リバウンド、2ブロック…『あれはクレイジーな夜(ゲーム)だった』と思っているはずだ。

(でも)レブロンはADよりも年上だし、ADはほかのスーパースターにもその座を譲っている。レイカーズはまだレブロンのチームだ。(38歳の)レブロンは(30歳の)ADよりも生きがいいし、若く見える」

 レイカーズは2019-20シーズンにレブロン&デイビス体制初年度にリーグ優勝を果たしているが、デイビスはデンバー・ナゲッツとのカンファレンス決勝第2戦で劇的な逆転ブザービーターを沈めるなど平均31.2点の活躍を見せた。

 再びリーグタイトルを獲得するうえで、この男の奮起は不可欠。"デイビスのチーム"と周囲を見返すことはできるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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