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「昨夜はリーブスしかガードしたくなかった」闘将ベバリーが元同僚にリベンジ「引退するまでヤツを追っ払ってやる」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.11.29

ベバリー(左)はリーブス(右)を12得点に封じ込め、攻撃でも3ポイントを4本決めるなど、シクサーズの勝利に貢献した。(C)Getty Images

 11月27日(日本時間28日、日付は以下同)にフィラデルフィアのウェルズファーゴ・センターで行なわれたロサンゼルス・レイカーズとフィラデルフィア・セブンティシクサーズによる一戦は、ホームのシクサーズが138-94で圧勝した。

「相手は俺の大好きなチームだ。彼らと対戦する時はいつでも、勝利を掴み取りたいものさ。でも俺はどこが相手であろうと、毎晩それをやっている」

 試合後にそう話したのは、少年時代にレイカーズの英雄コビー・ブライアントに憧れていたジョエル・エンビード。昨季のMVPはこの試合で30得点、11リバウンド、11アシストのトリプルダブルをあげたほか、タイリース・マキシーがゲームハイの31得点に8アシスト、マーカス・モリスSr.が16得点、ニコラ・バトゥームが10得点、7リバウンド、4アシスト、3スティールをマーク。

 さらに元レイカーズのパトリック・ベバリーが12得点、6リバウンド、3アシストの働き。シクサーズはマキシーが5本、モリスSr.、ベバリーの4本を筆頭に、チーム全体で3ポイントを22本(成功率47.8%)決め、レイカーズを寄せ付けなかった。

 そしてこの日はシクサーズのベバリーにとって、オースティン・リーブスへの"リベンジゲーム"でもあった。両選手は昨季途中までレイカーズでチームメイトだったが、今年2月の4チーム間トレードでベバリーはオーランド・マジックへ移籍。その後すぐにウェイブされ、シカゴ・ブルズと契約していた。
 
 イリノイ州シカゴ出身のベバリーにとって、ブルズは故郷チーム。レイカーズ戦から一夜明けた28日に自身のポッドキャスト番組『The Pat Bev Pod』でこう語っていた。

「昨夜はオースティン・リーブスしかガードしたくなかった。俺の地元シカゴで"Too Little"をやりやがって。俺は引退するまで毎回レイカーズを見届けてやる。オースティン・リーブスが所属するチームがどこになろうとね。ヤツを追っ払ってやるのさ」

 今年3月26日のブルズとレイカーズの一戦、ベバリーはレブロン・ジェームズ相手にショットを沈め、右手を下におろして"Too Small"(小さすぎる)のジェスチャーを見せて話題に。すると29日の再戦では、リーブスがベバリー相手にフローターを決めた直後、同じポーズをして元同僚を煽っていた。

 このことをベバリーは根に持っていたようだ。
 
 シクサーズ戦でのリーブスは12得点、2リバウンド、2アシストを残すも、ベバリーのしつこいディフェンスの前に3ターンオーバーを犯し、元同僚の報復に遭う形となった。

 大敗を喫したレイカーズにとって来年3月22日にホームで行なわれるシクサーズ戦は、リーブスだけでなく、レブロンをはじめとするチーム全員にとってプライドをかけた試合となるに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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