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「ポジティブな記事を書いてくれ」好調マブズのキッドHCがメディアに皮肉「いつもネガティブである必要はない」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.11.29

今季のマブズは好調な上、ドンチッチ(左)&アービング(右)のコンビも上々。だからこそメディアは大人しいが、それがキッドHCは気に入らないようだ。(C)Getty Images

 現地時間11月28日(日本時間29日、日付は以下同)、ダラス・マーベリックスは本拠地アメリカンエアラインズ・センターでヒューストン・ロケッツと対戦。第4クォーターに試合をひっくり返し、121-115で勝利を収めた。

 この日はルカ・ドンチッチがゲームハイの41得点、カイリー・アービングは27得点と2枚看板が躍動。とりわけ試合後半はドンチッチが23得点、アービングも22得点と勝負所でギアを上げ、リーグ屈指の堅守を誇るロケッツのディフェンスを粉砕した。

 これでチームはウエスタン・カンファレンス3位タイの11勝6敗(勝率64.7%)。ドンチッチ&アービングのスーパースターデュオも上々のコンビネーションを見せている。

 昨季のマブズはアービング獲得後に下降線を辿り、プレーオフを逃してしまった。その際にメディアからバッシングを浴びたことを、ジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)は今でも根に持っているのだろう。ロケッツ戦後の会見でチームの好調ぶりについて問われると「ポジティブに(記事を)書いてくれよ」と釘を刺した上で、こう捲し立てた。
 
「もしかしたら、(アービングを獲得した)初日からすぐに成功すると思っていたのかもしれないね。時間はかかるさ。失敗してもいい。アスリートにとって失敗することは悪いことではないし、そこから学んだ方がいいからね。

 あの2人(ドンチッチ&アービング)は世界最高の選手だし、彼らがボールを手にしていると、非常に安心感がある。上手くいく時もあれば、失敗する時もあるけれど、我々はそこから学習している。君たちが言うように、彼らはクラッチタイムにおいてベストなコンビのひとつだ。

 昨季は(プレーオフを逃したことで)君たちが大騒ぎしていたが、今季は好調だから騒いでいないね。だからポジティブなことを書いてくれ。それでいいんだ。みんな君のポジティブな記事を読むよ。いつもネガティブである必要はない。世間はもう十分にネガティブだろ? 毎晩働いているポジティブな人たちが書いた、ポジティブな記事を読もうよ」

 チームが好調な時は大人しく、不調な時ほど騒ぎ立てるメディアに対し、皮肉交じりにそう語ったキッドHC。このままリーグの頂点まで駆け上がり、最高にポジティブな話題でメディアを席巻したいところだ。

構成●ダンクシュート編集部

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