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NBA

「今でも競い合うことができて最高」元チームメイトでありライバル、指揮官としてもしのぎを削るキッドとナッシュが互いにエール<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.10.28

マブズのキッドHC(左)とネッツのナッシュHC(右)。かつてのチームメイトでありライバルは現在、指揮官としてしのぎを削る。(C)Getty Images

マブズのキッドHC(左)とネッツのナッシュHC(右)。かつてのチームメイトでありライバルは現在、指揮官としてしのぎを削る。(C)Getty Images

 現地時間10月27日にバークレイズ・センターで行なわれたダラス・マーベリックスとブルックリン・ネッツによる一戦は、オーバータイムへもつれる激戦の末にマブズが129-125でネッツを下した。

 同点13回、リードチェンジ13回を記録したこの試合、ホームのネッツはセス・カリー(足首)、ジョー・ハリス(休養)、マーキーフ・モリス(個人的事情)、TJ・ウォーレン(足)の主力4選手が欠場。

 それでもカイリー・アービングが39得点、7リバウンド、4アシスト、3スティール、4ブロック、ケビン・デュラントが37得点、5アシスト、2スティール、ロイス・オニールが10得点、7リバウンド、ベン・シモンズが8リバウンド、4アシスト、3スティール、さらに渡邊雄太が22分28秒プレーして6得点、4リバウンド、2アシスト、1ブロックと奮戦した。

 だがマブズは開幕から3戦連続で32得点以上を記録するルカ・ドンチッチがいずれもゲームハイとなる41得点、11リバウンド、14アシストのトリプルダブルと大暴れ。ほかにスターターで2桁得点を残したのはスペンサー・ディンウィディー(11得点、5アシスト)のみながら、ベンチポイントで54-25とネッツを圧倒した。
 
「俺たちがフロアにいる時は、彼(ドンチッチ)の負担を軽減できるようベストを尽くすようにしている。彼からボールがきたらやることはひとつ。ショットを決め切ること。自信をもってプレーを遂行することなのさ」

 4本の3ポイント成功を含む18得点をあげたティム・ハーダウェイJr.が試合後に語ったように、マブズのベンチ陣はマキシ・クリバーが15得点、クリスチャン・ウッドが11得点、6リバウンド、ジョシュ・グリーンが10得点と各自が役割を全うした。

 マブズとネッツはいずれも昨季プレーオフへ駒を進めたチームであり、前者はジェイソン・キッド、後者はスティーブ・ナッシュという殿堂入りポイントガードが指揮官を務めている。

 キッドは通算トリプルダブル数で歴代4位の107回を誇る万能PGで、通算1万2091アシスト、2684スティールはいずれもNBA歴代2位、2011年にはマブズの球団初優勝に貢献した。

 引退後はネッツとミルウォーキー・バックスでヘッドコーチ(HC)、ロサンゼルス・レイカーズでアシスタントコーチ(AC)を務め、20年にはレイカーズの優勝に尽力。昨季から古巣マブズの指揮官に就任し、1年目でチームをカンファレンス・ファイナルまで導いた。
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