専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「彼は背の高いアイバーソン。ファンを感動させられる」名物識者が“問題児”モラントを称賛。復帰戦では決勝弾を含む34得点!<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.12.20

相手ファンからブーイングされるなか、モラントは本日の復帰戦で34得点、8アシストの活躍でグリズリーズを逆転勝利に導いた。(C)Getty Images

相手ファンからブーイングされるなか、モラントは本日の復帰戦で34得点、8アシストの活躍でグリズリーズを逆転勝利に導いた。(C)Getty Images

 メンフィス・グリズリーズのジャ・モラントは現地時間12月19日(日本時間20日)のニューオリンズ・ペリカンズ戦で、開幕から25試合の出場停止処分が解けて今季初出場を果たした。今後、低迷するチームを救う働きが求められるなか、名物コメンテーターのスティーブン・A・スミスは24歳の若きスターを「特別な存在」と称して期待と課題を指摘している。

 2019年のドラフト全体2位指名でNBA入りしたモラントは、1年目に新人王に輝くと、3年目の2021-22シーズンには平均27.4点、6.7アシストを記録してオールNBA2ndチームに選出。22-23シーズンも67試合に出場して平均26.2点、8.1アシストをあげたが、インスタグラムのライブ配信で拳銃を2度もちらつかせるなど「リーグに有害な行為を働いた」として、NBAから23-24シーズンの開幕から25試合の出場停止処分を科された。

 モラントは12月15日の記者会見で、出場停止処分の期間を「ひどい日々だった。キツかった」と表現。「自分がコートにいなかったことで、責任を感じているのは間違いない。罪悪感があった。自分の決断が理由で、チームメイトたちと戦うことができなかったんだ。でも、この一連の中で支えてもらったことが大きな助けになったのは間違いない。そこに頼るしかないという時もあった」と胸中を語った。
 
 一方で、モラントは「ジャでいないことはできない」と自分らしさを失いたくはないともコメント。「違ってくるのは、自分の判断だ。NBA選手として、父親として、ロールモデルとして、兄弟・息子としての日々の生活の過ごし方だ。とにかくそれに集中する」と、言葉を続けた。

 名物コメンテーターのスティーブン・A・スミスは自身のポッドキャスト『The Stephen A. Smith Show』で、「彼(モラント)はスーパースターだ。特別な存在だと言っていい。私が見る限り、背が高いアレン・アイバーソンだ。彼のプレーする姿を見られるのはいいことなのは間違いないし、ファンを感動させられる」と、モラントのポテンシャルを評価。同時に、「会見の内容は漠然としていた。だからメンフィスの地元紙などは『言葉で示してくれ』と言っているんだ」とも指摘している。

 モラント不在の期間、デスモンド・ベインが平均24.6点、ジャレン・ジャクソンJr.が平均21.4点と奮闘も、グリズリーズは開幕6連敗とスタートダッシュに失敗し、6勝19敗(勝率24.0%)とウエスト13位に低迷していた。

 そのなかで、19日のペリカンズ戦でモラントが待望の今季初出場で両チームトップタイの34得点、8アシスト、2スティールと躍動。チームは前半でペリカンズに19点差をつけられたが、後半に巻き返し、同点で迎えた終盤にはモラントがブザービーターとなるレイアップを決め、115-113の劇的勝利に導いた。

 モラントは今後、自身のプレーで周囲の信頼を取り戻すことができるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

ウエスト最下位に低迷するグリズリーズ。それでもスマートは「思うように勝てない状況であっても楽しむことは重要」<DUNKSHOOT>

「モラントの面倒を見るために来たわけじゃない」グリズリーズ新加入の元MVPローズが“出場停止”PGに発破「背中を押すためだ」<DUNKSHOOT>

現代選手の“バスケIQ”の低さにアリナスが苦言「大学で1年過ごしただけでは、1980年代、90年代のようなIQは得られない」<DUNKSHOOT>
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号