ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンは、現地時間12月12日(日本時間13日)のフェニックス・サンズ戦でユスフ・ヌルキッチの顔を殴打し、リーグから無期限の出場停止処分を科された。現役きっての問題児の行動には賛否両論分かれるなか、現役選手のポール・ジョージ(ロサンゼルス・クリッパーズ)は、グリーンを揶揄する風潮に釘を刺している。
2012年のドラフト2巡目35位指名でウォリアーズに入団したグリーンは、これまでリーグ優勝4回、オールディフェンシブ1stチーム選出4回、スティール王に輝いた17年には最優秀守備選手賞を受賞、通算トリプルダブル回数(31回)も歴代17位タイにランクインするなど、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソンと並ぶウォリアーズ黄金期の中軸として活躍してきた。
一方、フレイグラントファウル(危険または悪質なファウル)の常習犯でもあり、今季もすでに退場3回。11月のクリーブランド・キャバリアーズ戦でテクニカルファウル2回、ミネソタ・ティンバーウルブズ戦ではルディ・ゴベアに見舞ったヘッドロックが問題視され、5試合の出場停止処分を喰らった。
そして今回、グリーンはサンズ戦の第3クォーター残り8分、ポジション争いをしていたヌルキッチの顔面を殴打し、フレイグラントファウル2をコールされて退場処分に。スポーツマンとしてふさわしくない過去の行為の数々も考慮し、NBAは無期限の出場停止処分を発表。処分は直ちに適用され、復帰するにはリーグやチームが定めた条件を満たす必要があるとされている。
カウンセリングプロセスが開始され、最低3週間は欠場が続く見込みと報じられるなか、クリッパーズのジョージは自身がホスト役を務めるポッドキャスト番組『Podcast P with Paul George』で、今回の一件に関して「正直、言葉が出ない。何と言ったらいいのかわからない」と語った。
「今、ドレイモンドがクレイジーな人間かのように描かれているのは気に入らない。狂っている、どこかがおかしいみたいな言い草は止めよう。いい加減、冷静になろう」
もっとも、ジョージはグリーンの行為自体は支持しておらず、「過保護じゃないか?」と指摘されると、「ドレイモンドは掴まれていたが、報復するほどではなかった。俺だったら、腕を平手打ちするか、肘で腕を突き放すかにとどめていただろう」と見解。
「リーグに復帰するためのチェックリストとかタイムラインに関する話し合いをすでに始めていると思う。俺たちはみんな、運命がどうなるか待っている。でも、ドレイモンドはきっと大丈夫だ」と、同い年の好敵手の復帰に期待を寄せている。
また、殿堂入り選手のシャキール・オニールは『NBA on TNT』の番組『Inside the NBA』に出演した際、「彼に変な先入観を持つのは良くない。カウンセリングは必要ない。コート外では真面目な人間だし、選手なら誰だってコート上ではキャラクターを持っていないといけない。ドレイモンドは(精神面で)何の問題もない」と、グリーンを擁護した。
現役選手、OBの間でも意見は分かれるところだが、グリーンとしては復帰後にプレーで自身の存在価値を示していくほかないだろう。
構成●ダンクシュート編集部
2012年のドラフト2巡目35位指名でウォリアーズに入団したグリーンは、これまでリーグ優勝4回、オールディフェンシブ1stチーム選出4回、スティール王に輝いた17年には最優秀守備選手賞を受賞、通算トリプルダブル回数(31回)も歴代17位タイにランクインするなど、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソンと並ぶウォリアーズ黄金期の中軸として活躍してきた。
一方、フレイグラントファウル(危険または悪質なファウル)の常習犯でもあり、今季もすでに退場3回。11月のクリーブランド・キャバリアーズ戦でテクニカルファウル2回、ミネソタ・ティンバーウルブズ戦ではルディ・ゴベアに見舞ったヘッドロックが問題視され、5試合の出場停止処分を喰らった。
そして今回、グリーンはサンズ戦の第3クォーター残り8分、ポジション争いをしていたヌルキッチの顔面を殴打し、フレイグラントファウル2をコールされて退場処分に。スポーツマンとしてふさわしくない過去の行為の数々も考慮し、NBAは無期限の出場停止処分を発表。処分は直ちに適用され、復帰するにはリーグやチームが定めた条件を満たす必要があるとされている。
カウンセリングプロセスが開始され、最低3週間は欠場が続く見込みと報じられるなか、クリッパーズのジョージは自身がホスト役を務めるポッドキャスト番組『Podcast P with Paul George』で、今回の一件に関して「正直、言葉が出ない。何と言ったらいいのかわからない」と語った。
「今、ドレイモンドがクレイジーな人間かのように描かれているのは気に入らない。狂っている、どこかがおかしいみたいな言い草は止めよう。いい加減、冷静になろう」
もっとも、ジョージはグリーンの行為自体は支持しておらず、「過保護じゃないか?」と指摘されると、「ドレイモンドは掴まれていたが、報復するほどではなかった。俺だったら、腕を平手打ちするか、肘で腕を突き放すかにとどめていただろう」と見解。
「リーグに復帰するためのチェックリストとかタイムラインに関する話し合いをすでに始めていると思う。俺たちはみんな、運命がどうなるか待っている。でも、ドレイモンドはきっと大丈夫だ」と、同い年の好敵手の復帰に期待を寄せている。
また、殿堂入り選手のシャキール・オニールは『NBA on TNT』の番組『Inside the NBA』に出演した際、「彼に変な先入観を持つのは良くない。カウンセリングは必要ない。コート外では真面目な人間だし、選手なら誰だってコート上ではキャラクターを持っていないといけない。ドレイモンドは(精神面で)何の問題もない」と、グリーンを擁護した。
現役選手、OBの間でも意見は分かれるところだが、グリーンとしては復帰後にプレーで自身の存在価値を示していくほかないだろう。
構成●ダンクシュート編集部
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