今季のニューヨーク・ニックスは、現地時間12月24日（日本時間25日、日付は以下同）時点でイースタン・カンファレンス６位の16勝12敗（勝率57.1％）。２シーズン連続でプレーオフへのストレートインが狙える好位置につけている。

　そんなチームの中心にいるのが、今夏にアメリカ代表に選ばれ、ワールドカップの大舞台も経験したガードのジェイレン・ブランソン。24日時点でチームトップの平均25.6点に4.0リバウンド、5.9アシスト、1.1スティール、フィールドゴール成功率47.8％、３ポイント成功率46.2％と、オールスター初出場も視野に入れる見事なスタッツを残している。

　しかしながら、ブランソンのエースとしての資質に疑問を呈する者もいる。元WNBAプレーヤーで、引退後はサンアントニオ・スパーズでアシスタントコーチを務め、現在はラスベガス・エーシズの指揮官としてチームを２連覇に導いたベッキー・ハモンは、21日に『ESPN』の番組『NBA Today』に出演した際に「彼じゃ小さすぎる（ブランソンは188cm・86kg）。ベストプレーヤーが小さいとチームは勝てない」と発言し、物議を醸した。
  　これに対し、ニックスのトム・シボドーHC（ヘッドコーチ）は22日、ブランソンについて次のように語っていたと地元メディア『New York Post』が報じている。

「彼のことを疑っている人たちは皆、彼のことをよくわかっていない。彼はこれまで手にしてきたどんな機会であろうと、自身で証明してきた。それに彼は勝利することに重点を置いている。こんな騒動に巻き込まれてはいけない。小さすぎ、高すぎ、細すぎ、強すぎといったことは忘れるんだ。とにかく勝つためにやっていくことだ」

　また、23日のミルウォーキー・バックス戦に敗れた後、ブランソンとはビラノバ大時代のチームメイトで、現在もニックスでともに戦うジョシュ・ハートは「人というのはバカげたことを言いたがる。でも彼の凄いところは、そうした他人が口にしていたことを一切気にしないこと。彼が気にかけているのは勝つことと成功なのさ」と『SNY』へ話し、エースを擁護。