八村塁が全米注目の一戦で存在感を放った。

　現地時間12月25日、ロサンゼルス・レイカーズは本拠地クリプトドットコム・アリーナで行なわれたクリスマスゲームでボストン・セルティックスと激突。試合は115－126で敗れ、八村自身も３ポイントシュートが９本中２本の成功にとどまったものの、１本のダンクで魅せた。

　NBAにおける12月25日は、リーグが毎年厳選した５カードを各時間帯ごとに放送する特別な日。八村はワシントン・ウィザーズに所属した過去４シーズンは試合が組まれなかったが、今年は名門レイカーズの一員としてビッグカードに初見参となった。

　試合は立ち上がりからリーグ首位のセルティックスが最大18点リードを奪う展開。それでもレイカーズは徐々に追い上げ、第２クォーター残り６分半に８点差まで迫る。ここで飛び出したのが、八村の一撃だった。
  　ディフェンスから左サイドを駆け上がった背番号28は、３ポイントライン手前でパスを受けると、一瞬止まってからディフェンダーの動きを見てドライブを選択。左手からクロスオーバーで右手に持ち替えると、ウィザーズ時代にともに戦った218cmのクリスタプス・ポルジンギスよりも先に跳び上がり、強烈なワンハンドダンクを叩き込んだ。

　この豪快ダンクは、同日のNBAトップ10プレーに選出。クリスマスを彩るド派手なプレーが並ぶなか、この日50得点＆キャリア通算１万得点を達成したルカ・ドンチッチ（ダラス・マーベリックス）の10位に続く９位として大々的に紹介されている。

　全米が見守る一戦でファンを沸かせた八村。トップ10に選ばれたダンクの直後にも、再び速攻からレブロン・ジェームズのノールックパスを受けてボースハンドダンクを決めたほか、試合終盤にはそれまで７本続けて外していた３ポイントも２本連続で決めて意地を見せた。

　特別な一夜を勝利で飾れず、チームは直近６試合で５敗と苦戦が続くが、今季初の３試合連続２桁得点（12得点）と自身の調子は悪くない。今後もハイライトに載るようなプレーでチームを活気づけ、名門を救う活躍に期待だ。

構成●ダンクシュート編集部

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