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NBA

「もっと点が取れる選手が必要」ルー・ウィリアムズがピストンズへ助言「ケイドの周囲にもっとタレントを加えないと」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.01.03

司令塔のカニングハムは奮闘しているが、チームは3勝30敗でリーグ最下位に沈んでいる(C)Getty Images

司令塔のカニングハムは奮闘しているが、チームは3勝30敗でリーグ最下位に沈んでいる(C)Getty Images

 今季のデトロイト・ピストンズは、10月30日(日本時間31日、日付は以下同)のオクラホマシティ・サンダー戦を皮切りに、約2か月間も白星から見放され、2014-15シーズンから翌15-16シーズンにかけてフィラデルフィア・セブンティシクサーズが残したNBA歴代ワーストタイ記録の28連敗を喫することとなった。

 12月30日にホームのリトルシーザーズ・アリーナでトロント・ラプターズを129-127で下し、不名誉な連敗記録にようやく終止符を打ったとはいえ、チームは1月1日のヒューストン・ロケッツ戦で113-136の大敗。

 2日に公開された米メディア『FanDuel』の番組『Run It Back』で、元NBA選手のルー・ウィリアムズ(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)は、ピストンズについてこう話していた。

「あのチームはシーズンを通じて3勝しかしていない。彼らはまた新たに負け始めてしまった。僕はこのチームに十分なタレントがいるとは思えないね。(ジェイレン)デューレン、アイザイア・スチュワートのことは好きだ。でもその後となると、大胆に言わせてもらうなら、フレッシュにしていく必要がある」
 
 2日を終えた時点で、ピストンズはリーグワーストの3勝30敗で勝率はわずか9.1%。1972-73シーズンにシクサーズが記録した歴代ワースト勝利数の9勝73敗(勝率11.0%)、2011-12シーズンにシャーロット・ボブキャッツ(現ホーネッツ)が喫した歴代ワースト勝率10.6%(7勝59敗)を塗り替えてしまう可能性もある。

 ロスターには平均23.0点、7.3アシストでチームを引っ張るケイド・カニングハムを中心に、ボーヤン・ボグダノビッチ(19.2点)、ジェイデン・アイビー(13.0点)、デューレン(12.9点、11.8リバウンド)、スチュワート(10.4点、7.0リバウンド)の5人が平均2桁得点を残している。

 だがウィリアムズはピストンズには新たなスコアラーが必要だと指摘している。

「あのチームにはもっと点が取れる選手たちが必要だ。勝利した試合の映像を観てみると、ケイド・カニングハムが疲れ果てていたように見えた。彼は試合で勝つために、すべてを持ち込まなきゃいけないんだ。それは彼らが前へと進んでいくには良くない。つまり、あのチームは彼(カニングハム)の周囲にもっとタレントを加えないといけない」

 ピストンズは今後、ケガ明けのジョー・ハリス、大腿四頭筋を痛めて開幕から欠場が続いているモンテ・モリスというベテラン勢が復調すれば、多少の戦力アップは見込めるだろう。ただ、コンスタントに勝利を重ねていくためには、カニングハム以外の選手たちのステップアップが不可欠だ。

 2月8日のトレード・デッドラインまで約1か月。今月5日から10日間契約も解禁されるが、3度の優勝を誇る古豪は、この状況を打開するためにどう動くのか注目される。

文●秋山裕之(フリーライター)

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