今季のデトロイト・ピストンズは、10月30日(日本時間31日、日付は以下同)のオクラホマシティ・サンダー戦を皮切りに、約2か月間も白星から見放され、2014-15シーズンから翌15-16シーズンにかけてフィラデルフィア・セブンティシクサーズが残したNBA歴代ワーストタイ記録の28連敗を喫することとなった。
12月30日にホームのリトルシーザーズ・アリーナでトロント・ラプターズを129-127で下し、不名誉な連敗記録にようやく終止符を打ったとはいえ、チームは1月1日のヒューストン・ロケッツ戦で113-136の大敗。
2日に公開された米メディア『FanDuel』の番組『Run It Back』で、元NBA選手のルー・ウィリアムズ(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)は、ピストンズについてこう話していた。
「あのチームはシーズンを通じて3勝しかしていない。彼らはまた新たに負け始めてしまった。僕はこのチームに十分なタレントがいるとは思えないね。(ジェイレン)デューレン、アイザイア・スチュワートのことは好きだ。でもその後となると、大胆に言わせてもらうなら、フレッシュにしていく必要がある」
2日を終えた時点で、ピストンズはリーグワーストの3勝30敗で勝率はわずか9.1%。1972-73シーズンにシクサーズが記録した歴代ワースト勝利数の9勝73敗(勝率11.0%)、2011-12シーズンにシャーロット・ボブキャッツ(現ホーネッツ)が喫した歴代ワースト勝率10.6%(7勝59敗)を塗り替えてしまう可能性もある。
ロスターには平均23.0点、7.3アシストでチームを引っ張るケイド・カニングハムを中心に、ボーヤン・ボグダノビッチ(19.2点)、ジェイデン・アイビー(13.0点)、デューレン(12.9点、11.8リバウンド)、スチュワート(10.4点、7.0リバウンド)の5人が平均2桁得点を残している。
だがウィリアムズはピストンズには新たなスコアラーが必要だと指摘している。
「あのチームにはもっと点が取れる選手たちが必要だ。勝利した試合の映像を観てみると、ケイド・カニングハムが疲れ果てていたように見えた。彼は試合で勝つために、すべてを持ち込まなきゃいけないんだ。それは彼らが前へと進んでいくには良くない。つまり、あのチームは彼(カニングハム)の周囲にもっとタレントを加えないといけない」
ピストンズは今後、ケガ明けのジョー・ハリス、大腿四頭筋を痛めて開幕から欠場が続いているモンテ・モリスというベテラン勢が復調すれば、多少の戦力アップは見込めるだろう。ただ、コンスタントに勝利を重ねていくためには、カニングハム以外の選手たちのステップアップが不可欠だ。
2月8日のトレード・デッドラインまで約1か月。今月5日から10日間契約も解禁されるが、3度の優勝を誇る古豪は、この状況を打開するためにどう動くのか注目される。
文●秋山裕之(フリーライター)
ピストンズの「歴代ベスト5」ガード&ビッグマンは"バッドボーイズ"が独占!残る1人は?〈DUNKSHOOT〉
「人間は誰しも過ちを犯すもの」出場停止中のグリーンに"悪童"ワールドピースがメッセージ「彼に手を差し伸べたい」<DUNKSHOOT>
レジェンドが語る"バッドボーイズ"ピストンズの真実「すべての争いの発端はトーマス」<DUNKSHOOT>
12月30日にホームのリトルシーザーズ・アリーナでトロント・ラプターズを129-127で下し、不名誉な連敗記録にようやく終止符を打ったとはいえ、チームは1月1日のヒューストン・ロケッツ戦で113-136の大敗。
2日に公開された米メディア『FanDuel』の番組『Run It Back』で、元NBA選手のルー・ウィリアムズ(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)は、ピストンズについてこう話していた。
「あのチームはシーズンを通じて3勝しかしていない。彼らはまた新たに負け始めてしまった。僕はこのチームに十分なタレントがいるとは思えないね。(ジェイレン)デューレン、アイザイア・スチュワートのことは好きだ。でもその後となると、大胆に言わせてもらうなら、フレッシュにしていく必要がある」
2日を終えた時点で、ピストンズはリーグワーストの3勝30敗で勝率はわずか9.1%。1972-73シーズンにシクサーズが記録した歴代ワースト勝利数の9勝73敗(勝率11.0%)、2011-12シーズンにシャーロット・ボブキャッツ(現ホーネッツ)が喫した歴代ワースト勝率10.6%(7勝59敗)を塗り替えてしまう可能性もある。
ロスターには平均23.0点、7.3アシストでチームを引っ張るケイド・カニングハムを中心に、ボーヤン・ボグダノビッチ(19.2点)、ジェイデン・アイビー(13.0点)、デューレン(12.9点、11.8リバウンド)、スチュワート(10.4点、7.0リバウンド)の5人が平均2桁得点を残している。
だがウィリアムズはピストンズには新たなスコアラーが必要だと指摘している。
「あのチームにはもっと点が取れる選手たちが必要だ。勝利した試合の映像を観てみると、ケイド・カニングハムが疲れ果てていたように見えた。彼は試合で勝つために、すべてを持ち込まなきゃいけないんだ。それは彼らが前へと進んでいくには良くない。つまり、あのチームは彼(カニングハム)の周囲にもっとタレントを加えないといけない」
ピストンズは今後、ケガ明けのジョー・ハリス、大腿四頭筋を痛めて開幕から欠場が続いているモンテ・モリスというベテラン勢が復調すれば、多少の戦力アップは見込めるだろう。ただ、コンスタントに勝利を重ねていくためには、カニングハム以外の選手たちのステップアップが不可欠だ。
2月8日のトレード・デッドラインまで約1か月。今月5日から10日間契約も解禁されるが、3度の優勝を誇る古豪は、この状況を打開するためにどう動くのか注目される。
文●秋山裕之(フリーライター)
ピストンズの「歴代ベスト5」ガード&ビッグマンは"バッドボーイズ"が独占!残る1人は?〈DUNKSHOOT〉
「人間は誰しも過ちを犯すもの」出場停止中のグリーンに"悪童"ワールドピースがメッセージ「彼に手を差し伸べたい」<DUNKSHOOT>
レジェンドが語る"バッドボーイズ"ピストンズの真実「すべての争いの発端はトーマス」<DUNKSHOOT>
関連記事
- 東西の若手実力派ガード、ハリバートンとギルジャス・アレキサンダーが2023年最後の週間MVPに選出!|NBA第10週
- 「人間は誰しも過ちを犯すもの」出場停止中のグリーンに“悪童”ワールドピースがメッセージ「彼に手を差し伸べたい」<DUNKSHOOT>
- 「このチームには一貫性がない」23連敗を喫したピストンズ指揮官が苦言。それでもエースのカニングハムは「ここから逃げたくない」と前を向く<DUNKSHOOT>
- ピストンズの「歴代ベスト5」ガード&ビッグマンは“バッドボーイズ”が独占!残る1人は?〈DUNKSHOOT〉
- 八村塁、渡邊雄太に続くか? 河村勇輝のNBA進出に熱視線も“低身長”に米疑問符「障害だらけだろう」【2023名場面・珍場面】