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NBA

「彼みたいな選手は見たことない」ウェンバンヤマとの初対決を終えたヤニスが怪物ルーキーを絶賛<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.01.06

ついにコート上で相見えたウェンバンヤマ(左)を、ヤニス(右)が絶賛した。(C)Getty Images

ついにコート上で相見えたウェンバンヤマ(左)を、ヤニス(右)が絶賛した。(C)Getty Images

 現地時間1月4日(日本時間5日、日付は以下同)、ミルウォーキー・バックスは敵地フロストバンク・センターへ乗り込み、サンアントニオ・スパーズと対戦。この日はリーグを代表する実力者のヤニス・アデトクンボと、スーパールーキーのヴィクター・ウェンバンヤマによるNBA初対決となった。

 12月19日の同カードは、ウェンバンヤマが足首捻挫のため欠場。ついに実現した両怪物の激突は、ヤニスがドライブからスピンムーブを繰り出して強烈なダンクを決めたり、ファーストブレイクから走り切ってレイアップを決め切れば、ウェンバンヤマも負けじとボールをバックボードへ当ててセルフアリウープを炸裂。ペイントエリアにいた相手4選手を棒立ちさせてしまう超絶プレーを披露したほか、ファーストブレイクから素早く背中越しにボールを回してマッチアップ相手をかわしダンクでフィニッシュするなど、互いに多くの見せ場を作っていた。

 試合時間残り3分からヤニスは右ウイング、そして左ウイングから3ポイントを決めてバックスが3点をリードするも、ウェンバンヤマはデイミアン・リラードのレイアップをブロックで阻止し、次のポゼッションでトップ下から長距離砲を放り込んでスパーズが同点に。その後ヤニスが豪快なダンクを含む3ポイントプレーを成功させると、残り24秒には再びダンクを叩き込んで勝負を決めにかかるが、それをウェンバンヤマがブロックするなど、両選手は会場を何度も沸かせた。
 
 結果としてこの一戦は、バックスが125-121で辛勝。ヤニスがゲームハイの44得点、14リバウンドに7アシスト、2スティール、リラードが25得点、10アシスト、クリス・ミドルトンが12得点、5アシスト、マリーク・ビーズリーが10得点をマークした。

 一方、4連敗となったスパーズは、デビン・ヴァッセルが34得点、6リバウンド、4アシスト、ウェンバンヤマが27得点、9リバウンド、5ブロックを記録。さらにトレ・ジョーンズが18得点、5リバウンド、6アシスト、ケルドン・ジョンソンが14得点、10リバウンド、シェド・オスマンが13得点、5アシスト、3スティールと続いた。

 試合後、ヤニスはウェンバンヤマについて、こう語った。

「彼はスペシャルだね。信じられない才能を秘めている。ものすごくいい選手になるさ。彼は望めばいつだって点を取れる。正しい方法で、しかも勝つためにプレーしている。彼みたいなヤツは見たことがない。対戦できて最高だったよ」

 ゲーム中に見せた真剣な表情だけでなく、試合後のコメントからも、ヤニスが同じ海外出身の後輩を高く評価していることがわかるはず。今後も2人の怪物が繰り広げる激しいマッチアップに注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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