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NBA

ドンチッチ&カイリーを支えるマーベリックスの“スーパーサブ”エクサムが欧州修行で得たものとは<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2024.01.07

欧州帰りのエクサムが、目覚ましい活躍を見せている。(C)Getty Images

欧州帰りのエクサムが、目覚ましい活躍を見せている。(C)Getty Images

 ダラス・マーベリックスのオーストラリア人ガード、ダンテ・エクサムの活躍が目覚ましい。

 2014年のドラフトでユタ・ジャズから5位指名を受けてNBAデビューしたエクサムは、ルーキーイヤーはレギュラーシーズン全82試合に出場し、平均22分のプレータイムで4.8点、2.4アシストと、まずまずの滑り出しを見せた。

 しかしシーズンオフに左足を負傷して翌シーズンを全休。その後も肩やヒザのケガで長期離脱を繰り返し、6年目にクリーブランド・キャバリアーズにトレード。そこではプレータイムが安定せずにヒューストン・ロケッツに放出されると、公式戦に一度も出場しないまま、2021年10月に解雇された。

 国外に活路を求めたエクサムは、2021-22シーズンの途中からスペインのバルセロナに入団し、ファイナル4を経験(セミファイナルで敗退)。昨シーズンはセルビアの強豪バルチザンに移籍してプレーオフ進出に貢献すると、今オフ、マーベリックスからオファーを受けて、NBA復帰を果たした。
 
 シーズン序盤は平均10分程度のプレータイムにとどまっていたが、12月8日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦で右足を負傷したカイリー・アービングが不在の間、コンスタントに2桁得点をマーク。エースのルカ・ドンチッチをして「彼がチームに加わってくれて本当に嬉しい。チームにとって素晴らしい補強だ」と言わしめている。

「実際、彼は素晴らしいよ。“グッド”なんてもんじゃない。“アメージング”だ!ドライブもすれば、レイアップもスリーも決める」

 現地時間12月30日(日本時間31日、日付は以下同)のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦、エクサムが3本の3ポイントを含む19得点、5アシストをマークして132-122の勝利に貢献した試合後の会見で、ドンチッチは新戦力を手放しで称賛した。

 とりわけドンチッチが絶賛しているのは、彼が「尋常じゃない」と表現したエクサムのバスケIQだ。これにはパルチザンでの経験も活かされている。

 ゲームの流れを読んでプレーする才覚に注目したパルチザンの知将ジェリコ・オブラドビッチHC(ヘッドコーチ)は、エクサムをプレーメーカーに任命してコート上の司令塔役を任せた。
 
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