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今季何度目かの「こんなのミルウォーキー・バックスじゃない」ヤニスがチームの守備崩壊に憤慨<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.01.08

守備難が改善されないチームの状況に、ヤニスが今季何度目かの警鐘を鳴らした。(C)Getty Images

 現地時間1月6日(日本時間7日、日付は以下同)のヒューストン・ロケッツ戦。ミルウォーキー・バックスは敵地トヨタ・センターへ乗り込み、主砲ヤニス・アデトクンボが7戦連続のダブルダブルとなる48得点、17リバウンドと爆発した。

 しかし、バックスがリードしたのはゲーム序盤の4分50秒間のみで、試合は108-112で敗戦。昨年12月にはリーグ2位タイの月間11勝2敗(勝率84.6%)をマークしたチームは、年明けからインディアナ・ペイサーズに2連敗を喫するなど、4戦を終えて1勝3敗と黒星先行に陥っている。

 この試合、バックスはヤニスのほかにデイミアン・リラードが18得点、8アシスト、クリス・ミドルトンが10得点、5アシストと計3選手が2桁得点に到達。ただし、ヤニスはフィールドゴール成功率64.0%(16/25)を記録するも、リラードは同31.3%(5/16)、ミドルトンが同33.3%(3/9)とロケッツのディフェンスに苦戦を強いられた。

 バックスが掲げる今季のゴールはもちろん、2021年以来のリーグ制覇。だが、このゲームではロケッツ相手に後半こそ65-49と圧倒するも、43-63に終わった前半の戦いぶりに、ヤニスは憤慨していた。
 
「オフェンスについてはこういう夜もある。だけどディフェンス面の努力は常になきゃいけない。僕らのディフェンス面における努力がなかった。プライドもなかったんだ。

 (ロケッツの)連中はとにかくドライブし、ペイントへ侵入していった。(僕らは)それを手伝いすぎてしまい、スリーをたくさん許し、オフェンシブ・リバウンドも奪われた。こんなのミルウォーキー・バックスじゃない。これは本来の僕たちじゃないんだ」

 チームとして後半に巻き返したとはいえ、年明けから1勝3敗と負け越してしまったことで、ヤニスは我慢できずに"このままじゃダメだ"と危機感を募らせたのだろう。

 7日終了時点で、バックスはイースタン・カンファレンス2位の25勝11敗(勝率69.4%)。リーグ全体で見てもイースト首位のボストン・セルティックス(28勝7敗/勝率80.0%)、ウエスタン・カンファレンス1位のミネソタ・ティンバーウルブズ(25勝10敗/勝率71.4%)に次いで3位という好位置にいるのだが、ヤニスはこれから先の4か月間で修正すると目標を掲げた。
 
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4か月後のプレーオフ佳境を見据え「もっとうまくならなきゃ」とヤニス