1月9日(日本時間10日、日付は以下同)、マイアミ・ヒートは、エリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)との延長契約に合意したことを発表した。
1995年にビデオコーディネーターとしてヒート入りしたスポールストラは、その後スカウト、AC(アシスタントコーチ)、アソシエイトHCを経て、2008-09シーズンに指揮官へ就任。
今季で就任16シーズン目を迎えた53歳は、チームを6度ファイナルに導き、2012、13年に2連覇を達成。AC時代の06年を含めてヒートの3度の優勝に大きく関わっており、リーグ随一の知将としての評価を確立している。
そんな名将へ、ヒートは超高額な契約を与えたと複数の現地メディアが報道した。『ESPN』や『AP』などの情報をまとめると、契約内容は8年間で計1億2000万ドル(約172億8000万円)を上回るもので、現役のNBA指揮官としてサンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポビッチHC(年平均1900万ドル/約27億3600万円)に次ぐ平均年俸になったという。
もっとも、スポールストラHCが残している実績は、この契約に十分値するものと言っていい。レギュラーシーズン通算1231試合で725勝506敗(勝率58.9%)は、現在NBAチームで指揮を執る現役HCとしてはポポビッチ(1371勝/歴代1位)、インディアナ・ペイサーズのリック・カーライル(917勝/歴代14位)に次ぐ3位で、歴代でも19位にランクする。
ひとつの球団における勝利数は、ポポビッチ、ユタ・ジャズのジェリー・スローン(1127勝)、ボストン・セルティックスのレッド・アワーバック(795勝)に次ぐ歴代4位、プレーオフでは歴代5位の109勝(75敗/勝率59.2%)と、見事な実績を積み上げてきた。
『AP』によると、就任16シーズン目のスポールストラHCは、これまでのキャリアで108名の指揮官と対峙。その間にリーグでは実に167度のHC交代があったことから、彼がどれほど長くヒートで指揮を執っているかがわかる。
昨季のヒートはプレーオフでイースタン・カンファレンス8位からファイナル進出という快進撃を披露した。今季は36試合を終えた時点でジミー・バトラーが12試合、バム・アデバヨが10試合、タイラー・ヒーローが18試合で欠場するなか、イースト5位の21勝15敗(勝率58.3%)を残している。
主力がケガに見舞われても持ち駒をフル活用し、貪欲に勝利を目指して戦い続けるスポールストラHCは、今季ここまで計19通りのスターティングラインナップを送り込み、試合中には見事なアジャストを見せ、3点差以内で決着した試合でも4勝1敗と強さを発揮している。
リーグ屈指の名将は、自身3度目、そして球団史上4度目のリーグ制覇を成し遂げるべく、虎視眈々とチャンピオンシップレベルのチームを形成していくことだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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そんな名将へ、ヒートは超高額な契約を与えたと複数の現地メディアが報道した。『ESPN』や『AP』などの情報をまとめると、契約内容は8年間で計1億2000万ドル(約172億8000万円)を上回るもので、現役のNBA指揮官としてサンアントニオ・スパーズのグレッグ・ポポビッチHC(年平均1900万ドル/約27億3600万円)に次ぐ平均年俸になったという。
もっとも、スポールストラHCが残している実績は、この契約に十分値するものと言っていい。レギュラーシーズン通算1231試合で725勝506敗(勝率58.9%)は、現在NBAチームで指揮を執る現役HCとしてはポポビッチ(1371勝/歴代1位)、インディアナ・ペイサーズのリック・カーライル(917勝/歴代14位)に次ぐ3位で、歴代でも19位にランクする。
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主力がケガに見舞われても持ち駒をフル活用し、貪欲に勝利を目指して戦い続けるスポールストラHCは、今季ここまで計19通りのスターティングラインナップを送り込み、試合中には見事なアジャストを見せ、3点差以内で決着した試合でも4勝1敗と強さを発揮している。
リーグ屈指の名将は、自身3度目、そして球団史上4度目のリーグ制覇を成し遂げるべく、虎視眈々とチャンピオンシップレベルのチームを形成していくことだろう。
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