専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

“高校No.1プレーヤー”からケガによる転落、そして再生…ナゲッツ連覇のキーマン、ポーターJr.の躍進を支えたもの<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2024.01.19

2021年にMAX契約を結んだ際には批判的な声もあったポーターJr.だが、今季はフル出場で平均16.4点と躍動している。(C)Getty Images

2021年にMAX契約を結んだ際には批判的な声もあったポーターJr.だが、今季はフル出場で平均16.4点と躍動している。(C)Getty Images

 上位争いに邁進するディフェンディング王者のデンバー・ナゲッツで、マイケル・ポーターJr.が進化を見せている。

 現地時間1月14日のインディアナ・ペイサーズ戦では、ニコラ・ヨキッチ、ジャマール・マレーの2枚看板に並ぶ25得点。そのうち3ポイントシュートは7本成功、加えて8リバウンド、5アシスト、1スティール、2ブロックをマークした。見事なオールラウンダーぶりに、マイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)は、「これこそが彼に求めているもの」だと試合後の会見で力説した。

「スコア、リバウンド、プレーメイク…今日の試合では彼が効果的でないエリアはなかった。これこそが彼の目指すべきところだ。いかにゲームにインパクトを与えられるか。『自分はジャンプショットが得意で、3ポイントを11本中7本決められる』、というだけでなく、リバウンドも取るし、ディフェンスもするし、ウイングスパンを有効に使う。そういったプレーを心がけることだ」
 
 その上で、208cmのポーターJr.がパスやカッティングにより積極的に取り組むことが、チームに恩恵をもたらすと指揮官は語っている。

「相手はマイケル・ポーターJr.のためのゲームプランを立てるようになるだろう。自分がパスやカットをすることがいかに重要かを理解し続けることだ。そうすれば相手は必ず油断する。彼にはサイズもある。それに、ニコラが常に彼を見つけてくれるだろうからね」

 その前のニューオリンズ・ペリカンズ戦では、相手の211cmのビッグマン、ヨナス・ヴァランチュナスの上から豪快なダンクを見舞ったが、これにはマローンHCをして「ナゲッツのユニフォーム姿の彼による最高のダンク」と言わしめた。

「彼は正当な評価を受けていないように思う。彼がやっていることは、医学的見地から見ても、これまでになかったことだ。毎晩、足に装具を着けてコートに出て、彼がやっていることを一歩引いたところから見れば、それは本当に信じられないことなのだ」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号