1月22日(日本時間23日、日付は以下同)、サンアントニオ・スパーズが敵地ウェルズファーゴ・センターへ乗り込み、フィラデルフィア・セブンティシクサーズと対戦した。
この日の注目は昨年のドラフト1位でスパーズに入団した超大型新人ヴィクター・ウェンバンヤマと、シクサーズの大黒柱で昨季初のMVPに輝いたジョエル・エンビードのビッグマン対決。前者は224㎝・95㎏、後者は213㎝・127㎏という恵まれたサイズと多彩な能力を持っている。
試合は第1クォーターから24得点と飛ばしたエンビードがNBA歴代9人目となる70得点に加え、18リバウンド、5アシストと大爆発。カメルーン出身の29歳は、1967年12月16日のシカゴ・ブルズ戦でウィルト・チェンバレンがマークした68得点のフランチャイズ記録を塗り替えるとともに、リーグ初の70得点、15リバウンド、5アシストを達成した選手となり、133-123でシクサーズを勝利に導いた。
一方のウェンバンヤマは28分21秒の出場でいずれも自己最高となるフリースロー試投数(12本)と成功数(11本)を残し、キャリア2番目の高得点となる33点に7リバウンド、2アシスト、2ブロックと格上相手に奮戦した。
今月4日に20歳を迎えたばかりのフランス出身の大器について、試合後にエンビードは次のように話していた。
「彼は素晴らしいね。すべて揃っている。サイズにスキル、すべてだ。もう言うことはない。未来は明るい。すでに彼は非常にいい選手だが、(スキルを)磨いて、身体(のビルドアップ)も追いつけば、リーグにいる多くの連中に大問題を引き起こすだろうね。それくらい、ものすごい才能を秘めている」
対するウェンバンヤマは、3シーズン連続の得点王が濃厚な29歳のエンビードの支配力を肌で体感し「もちろん、(試合に)勝てたらもっと楽しかっただろうけど、刺激になった。特にオフェンス面でね」と話していた。
2人が次に対戦するのはシーズン終盤の4月7日。シクサーズはチャンピオンシップ獲得、スパーズは再建中とチーム状況は対照的だが、現役最高のスコアリングセンターと、未来のスーパースターの第2ラウンドは必見だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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対するウェンバンヤマは、3シーズン連続の得点王が濃厚な29歳のエンビードの支配力を肌で体感し「もちろん、(試合に)勝てたらもっと楽しかっただろうけど、刺激になった。特にオフェンス面でね」と話していた。
2人が次に対戦するのはシーズン終盤の4月7日。シクサーズはチャンピオンシップ獲得、スパーズは再建中とチーム状況は対照的だが、現役最高のスコアリングセンターと、未来のスーパースターの第2ラウンドは必見だ。
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