専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「彼は素晴らしい。すべて揃っている」エンビードが大型新人ウェンバンヤマを高評価「ものすごい才能を秘めている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.01.24

昨季のMVPエンビードはスパーズ戦で70得点、昨年のドラ1ウェンバンヤマ(右)は33得点を叩き出した。(C)Getty Images

昨季のMVPエンビードはスパーズ戦で70得点、昨年のドラ1ウェンバンヤマ(右)は33得点を叩き出した。(C)Getty Images

 1月22日(日本時間23日、日付は以下同)、サンアントニオ・スパーズが敵地ウェルズファーゴ・センターへ乗り込み、フィラデルフィア・セブンティシクサーズと対戦した。

 この日の注目は昨年のドラフト1位でスパーズに入団した超大型新人ヴィクター・ウェンバンヤマと、シクサーズの大黒柱で昨季初のMVPに輝いたジョエル・エンビードのビッグマン対決。前者は224㎝・95㎏、後者は213㎝・127㎏という恵まれたサイズと多彩な能力を持っている。

 試合は第1クォーターから24得点と飛ばしたエンビードがNBA歴代9人目となる70得点に加え、18リバウンド、5アシストと大爆発。カメルーン出身の29歳は、1967年12月16日のシカゴ・ブルズ戦でウィルト・チェンバレンがマークした68得点のフランチャイズ記録を塗り替えるとともに、リーグ初の70得点、15リバウンド、5アシストを達成した選手となり、133-123でシクサーズを勝利に導いた。

 一方のウェンバンヤマは28分21秒の出場でいずれも自己最高となるフリースロー試投数(12本)と成功数(11本)を残し、キャリア2番目の高得点となる33点に7リバウンド、2アシスト、2ブロックと格上相手に奮戦した。
 
 今月4日に20歳を迎えたばかりのフランス出身の大器について、試合後にエンビードは次のように話していた。

「彼は素晴らしいね。すべて揃っている。サイズにスキル、すべてだ。もう言うことはない。未来は明るい。すでに彼は非常にいい選手だが、(スキルを)磨いて、身体(のビルドアップ)も追いつけば、リーグにいる多くの連中に大問題を引き起こすだろうね。それくらい、ものすごい才能を秘めている」

 対するウェンバンヤマは、3シーズン連続の得点王が濃厚な29歳のエンビードの支配力を肌で体感し「もちろん、(試合に)勝てたらもっと楽しかっただろうけど、刺激になった。特にオフェンス面でね」と話していた。

 2人が次に対戦するのはシーズン終盤の4月7日。シクサーズはチャンピオンシップ獲得、スパーズは再建中とチーム状況は対照的だが、現役最高のスコアリングセンターと、未来のスーパースターの第2ラウンドは必見だ。

文●秋山裕之(フリーライター)

コビーの81点ゲームと同日に70得点を叩き出したエンビード。試合後は天国のレジェンドへメッセージ<DUNKSHOOT>

“常識を超える”チェンバレンの豪快伝説――高校在学時に偽名を使い、プロ相手に平均54点【NBA秘話|前編】<DUNKSHOOT>

クリッパーズ移籍で「ハッピー」なハーデンが早くも残留を希望?「あと数年コアメンバーをキープしていきたい」<DUNKSHOOT>
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号