“神童”が新たな金字塔を打ち立てた。

　現地時間１月26日、ダラス・マーベリックスは敵地ステイトファーム・アリーナでアトランタ・ホークスと対戦。ルカ・ドンチッチがNBA歴代４位タイとなる73得点を叩き出し、148－143で勝利を収めた。

　この日のドンチッチは立ち上がりから絶好調。第１クォーターで18得点をあげると、続く第２クォーターはさらにギアを上げて23得点。前半を終えてハーフ自己最多の41得点をマークして試合を折り返す。

　66－66の同点で迎えた後半も背番号77の勢いは止まらない。第３クォーター残り４分48秒に３ポイントを決めて50点台の大台に乗せると、同クォーター終了時点で57得点。

　終盤は常に相手の密着マークを受けるなか、アシストも巧みに使い分けながら残り11分19秒に３点プレーで自己最多の60得点に並ぶ。直後には得意のステップバックスリーを決めてあっさりとキャリアハイを更新した。
  　その後チームはホークスの反撃に遭うも、残り３分から２度のバスケットカウントを奪うドンチッチの活躍で見事に勝利。最終的にフィールドゴール33本中25本成功（成功率75.8％）、３ポイント13本中８本成功（同61.5％）、フリースロー16本中15本成功（同93.8％）と圧巻のパフォーマンスで、チーム総得点の半分にあたる73得点を稼ぎ出したほか、10リバウンド、７アシストと八面六臂の働きで連敗を３でストップした。

　NBAの１試合最多得点は、1962年３月にウィルト・チェンバレン（フィラデルフィア・ウォリアーズ）が打ち立てた100得点、次いで2006年１月にロサンゼルス・レイカーズのコビー・ブライアントがマークした81得点だ。

　３位と４位は同じくチェンバレンの78得点（1961年）と73得点（1962年に２回、1978年にデイビッド・トンプソンも記録）で、ドンチッチは史上４人目の大台到達者に。なお、70点以上は10人目だが、フィールドゴール成功率75％超えでの達成は史上初となった。

　奇しくもこの日は４年前に他界したコビーの命日。多くのファンがレジェンドに思いを馳せたなかでの大記録達成となった。

構成●ダンクシュート編集部

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