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「ダークより上だ」キッドHCがドンチッチをマブズ史上最高の選手と断言「MJやレブロン、コビーのような雰囲気がある」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.01.31

現役時代にノビツキーとプレーしたキッドだが、すでにドンチッチはレジェンドを上回り、ジョーダンやコビー級の選手だと語った。(C)Getty Images

 現在ダラス・マーベリックスで指揮を執るジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)は、現役時代に193㎝・95㎏のポイントガードとして、キャリア19シーズンでNBA歴代2位の通算1万2091アシストと2684スティール、同6位の107度のトリプルダブルをマークした。

 マブズでは約8シーズンプレーし、2008年にニュージャージー(現ブルックリン)ネッツから加入後はダーク・ノビツキーのサポート役を務め、2011年の球団初優勝にも大きく貢献した。

 キッドが共闘したノビツキーは213㎝・111㎏と長身ながらミッドレンジ、3ポイントラインからシュートを決めることができ、ペリメーターではシグネチャームーブのワンレッグフェイダウェイを駆使して点を積み重ね、"ビッグマンの概念を変えた男"としてリーグの歴史に名を刻んだ。

 NBA歴代2位タイのキャリア21シーズンをマブズ一筋でプレーしたドイツ出身のレジェンドは、球団史上唯一のシーズンMVP(2007年)とファイナルMVP(2011年)に輝き、NBAの75周年記念チームにも選出。昨年にはバスケットボール殿堂入りも果たしている。
 
 またノビツキーは、通算得点(31560)や試合数(1522)、出場時間(51368)、リバウンド(11489)、ブロック(1281)など、数多くの球団記録を保持し、マブズ史上最高の選手と評されてきた。

 現在マブズにはルカ・ドンチッチが在籍。キャリア6年目を迎えた今季、スロベニア出身の24歳はリーグ2位の平均34.7点に8.6リバウンド、9.6アシスト、1.4スティールと驚異的な数字を残している。

 2人のスーパースターを間近で見てきたキッドHCは、1月30日(日本時間31日、日付は以下同)にダラスのラジオ番組『The Downbeat』へ出演した際、ドンチッチはすでにノビツキーより上で、比較対象はマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)やレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、コビー・ブライアント(元レイカーズ)になっていると話していた。

「彼はダークより上だ。彼には史上最高の選手、MJ(ジョーダン)やレブロン、コビーのような雰囲気がある。しかも、まだ24歳の若さなんだから感謝しないとね。ダラスにはこれまでいなかった。内心では『彼はダークを超えている』と言ってきた。ダークにはできないことをやってのけている。今はチャンピオンシップという究極のゴールを目指して彼の周囲に適切な選手たちを集めるチャンスなんだ」
 
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「キャリアを終えるまでに、複数回の優勝を手にしているだろう」