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NBA

エンビードの左ヒザ手術を受け、アメリカ代表カーHCが胸中を吐露「復活を願うが、そうでなければ代える必要がある」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.02.08

パリ五輪のアメリカ代表候補に名を連ねるエンビード(左)だが、ヒザの手術で最低4週間の離脱に。カーHC(右)が胸中を語った。(C)Getty Images

パリ五輪のアメリカ代表候補に名を連ねるエンビード(左)だが、ヒザの手術で最低4週間の離脱に。カーHC(右)が胸中を語った。(C)Getty Images

 現地時間2月7日、ゴールデンステイト・ウォリアーズはフィラデルフィア・セブンティシクサーズとのアウェーゲームに127-104で勝利。直近5試合で4勝目をあげた。

 23勝25敗(勝率47.9%)でウエスタン・カンファレンス11位のウォリアーズは、今季平均28.1点を誇るステフィン・カリーがショット不発で9得点に終わるも、アンドリュー・ウィギンズが21得点、10リバウンド、ジョナサン・クミンガが18得点、6リバウンド、5アシスト、クレイ・トンプソンが18得点をあげてカバー。9人が8得点以上とバランスの良い攻撃を披露した。

 一方のシクサーズは3連敗。頼みのタイリース・マキシーがフィールドゴール成功率35.7%(5/14)で12得点に終わり、チーム全体でも同成功率41.8%(41/98)、3ポイント成功率25.0%(8/32)と苦しんだ。

 大黒柱のジョエル・エンビードが左ヒザ外側半月板の手術に踏み切り、最低4週間の離脱と厳しい戦いを強いられることになったシクサーズ。この男のケガはNBAだけでなく、国際舞台の行方にも影響を及ぼすかもしれない。
 
 というのも、エンビードは昨年10月にアメリカ代表として「2024年パリオリンピック」に出場することを表明しており、今年1月23日にUSAバスケットボールが発表した代表候補41人にも含まれていた。

 オリンピック5連覇を目指すアメリカ代表で指揮を執るウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、シクサーズ戦前の会見でエンビードについて「こればかりはどうしようもない。我々は(オリンピックで)彼が健康体で準備が整うことを願っている。そうでなければ、代える必要がある」と話した。

 アメリカ代表候補にはカリーをはじめ、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)やケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)、カワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)といったリーグ最高級の実力者たちが名を連ねている。

 ただし、センターの起用が予想される選手たちはガード、フォワード陣と比較すると見劣りしてしまうのが事実。もちろん、バム・アデバヨ(マイアミ・ヒート)やジャレット・アレン(クリーブランド・キャバリアーズ)、アンソニー・デイビス(レイカーズ)らが揃えば、近年では上々のロスターを形成できるだろう。

 だが213cm・127kgのエンビードが入ることで、ロスターのインパクトがガラリと変わることは間違いない。威圧感のあるサイズに、ポストプレーからミドルジャンパー、3ポイントまで難なくこなすスキルに加え、ディフェンス面でもペイントエリアに陣取ることで相手の脅威となるからだ。
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