現地時間3月6日、米メディア『Bleacher Report』によるトレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)のインタビュー映像が公開された。
NBAキャリア6年目のヤングは、185cm・74kgのポイントガード。リーグ有数のスコアラー兼パサーとして知られ、今季は51試合の出場で平均26.4点、2.7リバウンドに加え、キャリアハイ並びにリーグ2位の10.8アシストをマーク。2月には故障者の代替として2年ぶり3度目のオールスター出場を果たした。
しかし同月下旬に左手小指の外側側副靭帯を損傷し、手術により現在は戦線離脱中。チームは最低1か月の欠場となったエースガードに代わってボグダン・ボグダノビッチを先発に起用、離脱後の6試合を4勝2敗と勝ち越し、7日終了時点で28勝34敗(勝率45.2%)でイースタン・カンファレンス10位にいる。
今季のトレード・デッドライン(2月8日)を前に、ホークスはデジャンテ・マレーとともにヤングもトレード候補だと複数の現地メディアが報道。結局チームは動かなかったものの、シーズン終了後にはロサンゼルス・レイカーズがヤング獲得に乗り出すだろうと『The Athletic』が報じるなど、その去就に注目が集まっている。
もっとも、ヤング自身はNBA入りから6シーズンをプレーしてきた現在のチームを離れるつもりはないようだ。『Bleacher Report』のテイラー・ルックスとのインタビューで次のように語っている。
「俺にとっては、いつだってここにいることがビジョンだった。ゴールはここで勝つことにある。チャンピオンシップを何度も勝ち獲ること。ここに選手たちを連れてきて、ここでチームを作り、王座を獲得して王朝を築いていくこと。でもどうなっていくかは見当もつかないね。今は6年目だ。でも俺としてはそれを望んでいるんだ」
ヤングとマレー、ボグダノビッチに加え、ジェイレン・ジョンソン、ディアンドレ・ハンター、サディーク・ベイ、クリント・カペラ、オニエカ・オコングといったメンバーでロスターを形成するホークス。ヤングは2025-26シーズンまで契約下にある。
チームは過去3年連続でプレーオフに駒を進めているものの、今季を含めて優勝を目指せる位置にはいない。そのなかで毎年のようにトレードの噂が渦巻く状況にいるが、ヤングはそのことを耳にしつつ、アトランタでプレーすることを希望していた。
「いろんな情報源から聞いていると思う。けど俺が勝ちたがっていることも耳にしているはずだ。俺はとにかく勝ちたいだけなんだ。それをアトランタでやりたい。そこは俺がいたい場所であり、自分自身が描いているところなんだ」
「NBAはビジネス」とはよく言われるが、近年は特にチームの主力選手がビッグトレードで他チームへ移籍するケースも珍しくない。だがヤングはホークスの最重要人物であり、彼を中心にロスターを構築しているだけに、コーチ陣やフロント、あるいはチームメイトとの関係が極度に悪化でもしない限り、球団を代表する選手であり続けるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
NBAキャリア6年目のヤングは、185cm・74kgのポイントガード。リーグ有数のスコアラー兼パサーとして知られ、今季は51試合の出場で平均26.4点、2.7リバウンドに加え、キャリアハイ並びにリーグ2位の10.8アシストをマーク。2月には故障者の代替として2年ぶり3度目のオールスター出場を果たした。
しかし同月下旬に左手小指の外側側副靭帯を損傷し、手術により現在は戦線離脱中。チームは最低1か月の欠場となったエースガードに代わってボグダン・ボグダノビッチを先発に起用、離脱後の6試合を4勝2敗と勝ち越し、7日終了時点で28勝34敗(勝率45.2%)でイースタン・カンファレンス10位にいる。
今季のトレード・デッドライン(2月8日)を前に、ホークスはデジャンテ・マレーとともにヤングもトレード候補だと複数の現地メディアが報道。結局チームは動かなかったものの、シーズン終了後にはロサンゼルス・レイカーズがヤング獲得に乗り出すだろうと『The Athletic』が報じるなど、その去就に注目が集まっている。
もっとも、ヤング自身はNBA入りから6シーズンをプレーしてきた現在のチームを離れるつもりはないようだ。『Bleacher Report』のテイラー・ルックスとのインタビューで次のように語っている。
「俺にとっては、いつだってここにいることがビジョンだった。ゴールはここで勝つことにある。チャンピオンシップを何度も勝ち獲ること。ここに選手たちを連れてきて、ここでチームを作り、王座を獲得して王朝を築いていくこと。でもどうなっていくかは見当もつかないね。今は6年目だ。でも俺としてはそれを望んでいるんだ」
ヤングとマレー、ボグダノビッチに加え、ジェイレン・ジョンソン、ディアンドレ・ハンター、サディーク・ベイ、クリント・カペラ、オニエカ・オコングといったメンバーでロスターを形成するホークス。ヤングは2025-26シーズンまで契約下にある。
チームは過去3年連続でプレーオフに駒を進めているものの、今季を含めて優勝を目指せる位置にはいない。そのなかで毎年のようにトレードの噂が渦巻く状況にいるが、ヤングはそのことを耳にしつつ、アトランタでプレーすることを希望していた。
「いろんな情報源から聞いていると思う。けど俺が勝ちたがっていることも耳にしているはずだ。俺はとにかく勝ちたいだけなんだ。それをアトランタでやりたい。そこは俺がいたい場所であり、自分自身が描いているところなんだ」
「NBAはビジネス」とはよく言われるが、近年は特にチームの主力選手がビッグトレードで他チームへ移籍するケースも珍しくない。だがヤングはホークスの最重要人物であり、彼を中心にロスターを構築しているだけに、コーチ陣やフロント、あるいはチームメイトとの関係が極度に悪化でもしない限り、球団を代表する選手であり続けるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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