アレン・アイバーソンは、NBAキャリア14シーズンで計4度の得点王を獲得したリーグ史に名を残すスコアラーだ。今年2月、「今なら平均何点取れる?」と尋ねられて「43点」と答えたことが話題になったが、アイバーソンの“効率性”については賛否両論となっている。
1996年のドラフト全体1位指名でフィラデルフィア・セブンティシクサーズに入団したアイバーソンは、瞬く間にチームのエースに就任。鋭いドリブルを武器に得点を量産し、2000-01シーズンには平均31.1点で自身2度目の得点王に輝くとともに初のシーズンMVPに輝き、プレーオフではチームを18年ぶりのNBAファイナルに導いた。
キャリア中盤以降はデンバー・ナゲッツ、デトロイト・ピストンズ、メンフィス・グリズリーズ、シクサーズ、トルコのベシクタシュと渡り歩いたが、「大事なのは身体のサイズじゃない。“ハートのサイズ”だ」の名言とともに大男たちを手玉に取る姿は人々の記憶に刻まれ、通算2万4368得点は歴代28位。2016年にはバスケットボール殿堂入りも果たしている。
そのなかで、今年2月にシャキール・オニールのポッドキャスト『The Big Podcast with Shaq』に出演した際、「今なら平均何点取れる?」と尋ねられると、「コビー(ブライアント)が平均35点をあげた年に、俺はスコアリングタイトルを奪われた。俺は平均33点だった。もし俺がワイドオープンな今の時代でプレーしたとしたら、当時で33点だから43点までは上がるだろう。(平均)10点の上積みだ」と豪語し、大きな注目を集めた。
『ESPN』のブライアン・ウィンドホースト記者はそういった背景も踏まえつつ、「アイバーソンが今(のNBAで)プレーしたら、厳しい批判にさらされるだろう。彼は長時間プレーし、多くのシュートを放っている。今日のゲームにはマッチしない」と発言。
これに反論したのが、アイバーソンと同じ攻撃的ガードとして鳴らした元NBA選手のギルバート・アリナスで、ポッドキャスト『Nightcap』で次のように主張している。
「仮定の話で議論することになんの意味があるんだ? 事実とは関係ないし、証明できないから事実でもない。ほとんどの人間は、議論するために議論しているんだ。偉大な選手は、どんな時代であろうと偉大である方法を見つける。とりわけ、アイバーソンがそうであったように、本当に才能に恵まれたタイプの選手であればなおさらだ」
また、ボストン・セルティックス時代にアイバーソンとプレーオフで対戦経験があるポール・ピアースも『Forgotten Seasons』で、02年のファーストラウンド(セルティックスがシリーズ3勝2敗で準決勝へ突破)の体験を基に、高く評価する言葉を残している。
「AI(アイバーソン)と対峙するプレッシャー、威圧感は凄かった。スクリーンで彼からマークが外れてスイッチすることになったら、(スーパープレーやハイライトを取り扱うスポーツ番組)『スポーツセンター』に映らないようにただ神に祈るしかない。AIは俺がスイッチで恐れた数少ない選手の1人だった。ほかの選手をガードするのはいいけど、彼は俺には速すぎたんだ。彼は毎晩毎晩、クレイジーな数字を連発するしね」
“現代でプレーしたら”はあくまで空想の話であり、さまざまな意見があるのは当然だが、アイバーソンが偉大な選手であり、これまで残した功績は決して色褪せることはないだろう。
構成●ダンクシュート編集部
「毎試合を“必見”のレベルに引き上げた」レブロンからの称賛にアイバーソンも感謝「愛してるよ、ブラザー!」<DUNKSHOOT>
アイバーソンの「平均43点取れる」発言にアリナスも同意「160ポンドでウエストブルックとヤニスをミックスしたようなものだ」<DUNKSHOOT>
名手アイバーソンは現代なら30点超えは朝飯前?ナゲッツ時代の同僚は「平均45点は取るだろう」<DUNKSHOOT>
1996年のドラフト全体1位指名でフィラデルフィア・セブンティシクサーズに入団したアイバーソンは、瞬く間にチームのエースに就任。鋭いドリブルを武器に得点を量産し、2000-01シーズンには平均31.1点で自身2度目の得点王に輝くとともに初のシーズンMVPに輝き、プレーオフではチームを18年ぶりのNBAファイナルに導いた。
キャリア中盤以降はデンバー・ナゲッツ、デトロイト・ピストンズ、メンフィス・グリズリーズ、シクサーズ、トルコのベシクタシュと渡り歩いたが、「大事なのは身体のサイズじゃない。“ハートのサイズ”だ」の名言とともに大男たちを手玉に取る姿は人々の記憶に刻まれ、通算2万4368得点は歴代28位。2016年にはバスケットボール殿堂入りも果たしている。
そのなかで、今年2月にシャキール・オニールのポッドキャスト『The Big Podcast with Shaq』に出演した際、「今なら平均何点取れる?」と尋ねられると、「コビー(ブライアント)が平均35点をあげた年に、俺はスコアリングタイトルを奪われた。俺は平均33点だった。もし俺がワイドオープンな今の時代でプレーしたとしたら、当時で33点だから43点までは上がるだろう。(平均)10点の上積みだ」と豪語し、大きな注目を集めた。
『ESPN』のブライアン・ウィンドホースト記者はそういった背景も踏まえつつ、「アイバーソンが今(のNBAで)プレーしたら、厳しい批判にさらされるだろう。彼は長時間プレーし、多くのシュートを放っている。今日のゲームにはマッチしない」と発言。
これに反論したのが、アイバーソンと同じ攻撃的ガードとして鳴らした元NBA選手のギルバート・アリナスで、ポッドキャスト『Nightcap』で次のように主張している。
「仮定の話で議論することになんの意味があるんだ? 事実とは関係ないし、証明できないから事実でもない。ほとんどの人間は、議論するために議論しているんだ。偉大な選手は、どんな時代であろうと偉大である方法を見つける。とりわけ、アイバーソンがそうであったように、本当に才能に恵まれたタイプの選手であればなおさらだ」
また、ボストン・セルティックス時代にアイバーソンとプレーオフで対戦経験があるポール・ピアースも『Forgotten Seasons』で、02年のファーストラウンド(セルティックスがシリーズ3勝2敗で準決勝へ突破)の体験を基に、高く評価する言葉を残している。
「AI(アイバーソン)と対峙するプレッシャー、威圧感は凄かった。スクリーンで彼からマークが外れてスイッチすることになったら、(スーパープレーやハイライトを取り扱うスポーツ番組)『スポーツセンター』に映らないようにただ神に祈るしかない。AIは俺がスイッチで恐れた数少ない選手の1人だった。ほかの選手をガードするのはいいけど、彼は俺には速すぎたんだ。彼は毎晩毎晩、クレイジーな数字を連発するしね」
“現代でプレーしたら”はあくまで空想の話であり、さまざまな意見があるのは当然だが、アイバーソンが偉大な選手であり、これまで残した功績は決して色褪せることはないだろう。
構成●ダンクシュート編集部
「毎試合を“必見”のレベルに引き上げた」レブロンからの称賛にアイバーソンも感謝「愛してるよ、ブラザー!」<DUNKSHOOT>
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