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「いい勝利だった」昨季王者ナゲッツが今季最多タイ得点でホークスを撃破。マレーも復帰し指揮官は「ベンチ陣の素晴らしさを言葉で言い尽くせない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.04.09

シーズン終盤、連覇に向けてナゲッツが調子を上げてきている。(C)Getty Images

 現地時間4月6日(日本時間7日、日付は以下同)、デンバー・ナゲッツはホームのボール・アリーナでアトランタ・ホークス相手に142-110で快勝し、直近4戦を3勝1敗とした。

 今季最多タイの高得点を奪ったナゲッツは、6本の3ポイントを沈めたケンテイビアス・コールドウェル・ポープがゲームハイの24得点に2スティールをマーク。さらにマイケル・ポーターJr.が20得点、ニコラ・ヨキッチが19得点、14リバウンド、11アシストのトリプルダブルに2スティール、レジー・ジャクソンが18得点、ペイトン・ワトソンが13得点、6リバウンド、5ブロックをあげ勝利に貢献した。

 そしてこの試合、ナゲッツ第2の得点源ジャマール・マレーが右ヒザ負傷から8試合ぶりに出場。20分51秒のプレータイムでフィールドゴール成功率54.5%(6/11)の計16得点に3リバウンド、6アシスト、1ブロックで上々の復帰戦を飾った。

 マレーのカムバックによって、彼の不在中にスターターを務めたジャクソンが再びベンチ起用に配置転換。今季のジャクソンは先発した23試合で平均15.4点、5.3アシストにフィールドゴール成功率49.3%、3ポイント成功率44.3%と、ここまで見事にマレーの穴を埋めてみせた。
 
 ただ、本来のローテーションを組めたこともあり、マイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)は試合後にこう話していた。

「ジャマールが復帰し、レジーをセカンドユニットへ戻した。我々にとってはこの方がよりナチュラルなもので、ジャマール・マレーが戻ってくれて良かった。出場時間の制限があるなかでプレーしてくれた。今後も制限していくことになる」

 このホークス戦ではアーロン・ゴードンが右足を痛めたことで欠場するも、コールドウェル・ポープを筆頭にチーム全体で3ポイント成功率56.1%(23/41)を記録。今季最多の長距離砲を浴びせるなど、破壊力あるオフェンスを展開した。

「いい勝利だった。ベンチ陣の素晴らしさを言葉で言い尽くすことはできないね。58得点もしてくれたんだ……。それにニコラもトリプルダブルをしてくれた」

 そう続けたマローンHC。シーズン最終盤、連覇に向けて昨季チャンピオンがさらにギアを上げ始めている。

文●秋山裕之(フリーライター)

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