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NBA

「プロ意識に欠ける」20点リードから逆転負けを喫したレイカーズをOBが酷評「勝つためのバスケットじゃない」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.04.23

レブロンやデイビスの活躍で後半早々に20点のリードを奪ったレイカーズだったが、その後は攻守で精彩を欠き、ナゲッツに逆転負けを喫した。(C)Getty Images

レブロンやデイビスの活躍で後半早々に20点のリードを奪ったレイカーズだったが、その後は攻守で精彩を欠き、ナゲッツに逆転負けを喫した。(C)Getty Images

 現地時間4月22日(日本時間23日、日付は以下同)に行なわれたデンバー・ナゲッツとロサンゼルス・レイカーズによるプレーオフのファーストラウンド第2戦。

 昨年のカンファレンス決勝でスウィープ負け(4連敗)を喫し、20日の初戦にも敗れていたレイカーズは、試合の大半でリードを奪うなど昨季王者を苦しめたが、最終盤にジャマール・マレーにブザービーターを決められて99-101で敗戦となった。

 チームはレブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ディアンジェロ・ラッセルを中心に前半から着実に得点を重ね、第3クォーター残り10分で68-48と20点差をつけていた。しかしその後はシュートミスを重ね、ディフェンスではニコラ・ヨキッチから繰り出されるナゲッツの多彩な攻撃を止められず、同カード10連敗。

 これはレイカーズにとって過去20年において、2008年のファイナル(対ボストン・セルティックス)第4戦の24点差に次ぐ、大量リードからの逆転負けとなった。

 そんななか、レイカーズOBで1988年のファイナルでMVPに輝いている殿堂入り選手のジェームズ・ウォージーは、チームのパフォーマンスに失望を隠せなかった。

 ウォージーは、『Spectrum SportsNet』の番組で、「レイカー史上最もタフな敗戦」と切り出し、「彼らはキラーインスティンクト(殺しの嗅覚・本能)を欠いている。(プレーオフの)2試合目でプロ意識に欠けるバスケットボールをプレーしていた」と古巣を批判した。
 
 この日のレイカーズはデイビスが32得点、11リバウンド、レブロンが26得点、8リバウンド、12アシスト、ラッセルが23得点、6アシストと奮闘したものの、今季レギュラーシーズンで平均15.9点をマークしたオースティン・リーブスはフィールドゴール(FG)成功率36.4%(4/11)の9得点、同13.6点の八村塁はFG成功率14.3%(1/7)で3得点に終わった。

 また、チームは前半から攻守で細かいミスが目立ち、試合の流れを掌握できず、ナゲッツに何度も反撃のチャンスを許した。さらに第4クォーターはレブロンの個人技が中心になり、それまで好調だったデイビスは無得点、ラッセルは2得点と存在感が希薄に。99-99の同点で迎えたラストポゼッションでは、レブロンが1オン1から3ポイントを放つも決まらず、マレーの決勝弾に沈むことになった。

 現役時代にレイカーズで3度の優勝を経験している元選手のロバート・オリーは同番組で、最後のオフェンスについて「(レブロンの)トップでのアイソレーション…。レブロンのことは大好きだけど、それは私にとっては勝つためのバスケットボールじゃない」と疑問を呈していた。

 大量リードを溶かしブザービーターで敗戦という後味の悪い結果に、OBから苦言を呈されたレイカーズ。ロサンゼルスに舞台を移す第3戦でこの流れを断ち切れなければ、2年連続スウィープ負けの可能性もありそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

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