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「ヒートは素晴らしいチーム」テイタムが幾度となく激闘を繰り広げた好敵手を称賛「最高の組織だ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.04.29

テイタムが宿敵ヒートを称賛した。(C)Getty Images

 現地時間4月27日(日本時間28日、日付は以下同)、ボストン・セルティックスはマイアミ・ヒートとのイースタン・カンファレンス・プレーオフ1回戦第3戦に104-84で快勝。シリーズ戦績を2勝1敗とした。

 ホームでの第2戦に101-111で敗れたものの、第3戦に勝利したことでホームコート・アドバンテージを取り返したセルティックス。ヒートは大黒柱ジミー・バトラーが依然として故障欠場中、スコアリングガードのテリー・ロジアーもケガで不在と苦しい状態にあり、シリーズはセルティックス優勢と言っていい。

 ただ、両軍のシリーズ成績がこれまで幾度となくイーブンになってきたことは見逃せない。昨年のカンファレンス・ファイナルではヒートの3連勝からセルティックスが3連勝で逆王手をかけて3勝3敗に。2022年のカンファレンス決勝でも1勝1敗、2勝2敗、3勝3敗と互いに勝利して五分が続き、2012年のカンファレンス・ファイナルでも2勝2敗、3勝3敗と複数回イーブンになってきただけに、このままセルティックスが順当に勝ち抜ける保証はどこにもない。

 チームの主砲ジェイソン・テイタムは第3戦後、これまで何度も激戦を繰り広げてきた好敵手ヒートをリスペクトするようにこう述べていた。
 
「彼らにはいくつものアクションがあるし、たくさん動いてくる。あのチームが本当の意味でアイソレーションのバスケットボールをすることはないんだ。フレアスクリーンやリップスクリーン、ボールスクリーンを多用してくる。それにカットだってしてくる。彼らは常に動き続けているんだ」

 事実、ヒートはエリック・スポールストラHCの下、タイラー・ヒーロー、バム・アデバヨらを中心に敵地での第2戦を制した。第3戦に完敗したからといって、このままズルズルと終わるチームではない。

「相手は素晴らしいチーム。最高の組織であり、ものすごくコーチングが行き届いている。ハードにプレーするんだ。あのチームは毎晩競い合ってくるのさ」

 テイタムがそう口にしていたように、ヒートは第3戦で負けたことを引きずるのではなく、29日の第4戦でどのようにして挽回するかを模索していることだろう。そんなチームを相手に、セルティックスが再び白星を飾って連勝することができるかは必見だ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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