今季のフェニックス・サンズはケビン・デュラント、デビン・ブッカー、ブラッドリー・ビールの強力ビッグ3を擁しながら、プレーオフ1回戦でミネソタ・ティンバーウルブズにスウィープ負け(4連敗)を喫し、シーズンを終えた。
ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンは、期待外れに終わったサンズの"因縁の相手"を口撃している。
49勝33敗でレギュラーシーズンを終え、ウエスタン・カンファレンスの第6シードを獲得したサンズは、1回戦で第3シードのウルブズ(56勝26敗)と対戦。22歳の若きエースのアンソニー・エドワーズ、カール・アンソニー・タウンズ、ルディ・ゴベア、マイク・コンリーを中心としたバランスの取れた陣容の相手に劣勢を強いられた。
3連敗と後がない状態で迎えた第4戦、サンズはブッカーが49得点、デュラントが33得点をあげたが、ビールは9得点と持ち味を発揮できず、116-122で敗退。スウィープ負けを喫するとともに、ウルブズに20年ぶりのプレーオフシリーズ勝利を献上した。
これに反応したのが、ウォリアーズのグリーンだった。自身のポッドキャスト番組『The Draymond Green Show』で、「正直、サンズは俺にとって葛藤のあるチームだ。ブック(ブッカー)とはよく話すし、彼の成功を祈っている」と語りつつ、ウォリアーズがプレーイン・トーナメントで敗退すると、グリーンとウォリアーズをからかうように「That's all folks(これで終わりだ)」とSNSに投稿したサンズのユスフ・ヌルキッチについて触れた。
「ビッグ・ソフティー(軟弱な大男。この場合はヌルキッチを指す)は俺たちが負けた後に(「That's all folks」と書かれた)画像をポストした。自分が成功していない時、そして人に嫌味を言ったり非難したりしている時こそ、気をつけないといけない。成否は自分だけでコントロールできるものではないからね」
ヌルキッチはウルブズとのシリーズで平均7.8点、8.3リバウンド、2.8アシスト、1.5スティール、1.5ブロックを記録。主にゴベア(平均15.0点、11.0リバウンド)とマッチアップするなかで、平均3.8個のファウルを犯した。『StatMuse』によると、今回の結果を受け、ヌルキッチはプレーオフ20試合以上に出場した現役選手でワーストとなる戦績(3勝17敗)という不名誉な記録の持ち主となってしまった。
グリーンとヌルキッチは、昨年12月の対戦で前者が後者の顔を殴打したとして、NBAから無期限の出場停止処分を科された因縁の相手だ。グリーン復帰後の対戦でも一悶着あり、ヌルキッチは「彼は何も学ばなかった」と非難していたが、グリーンはサンズ敗退を受け、「残念ながらこれで終わりだ」とヌルキッチが投稿した言葉をそのまま返した。
「例えば、20リバウンドを取ってもチームが負けたら意味はない。試合に影響を与えていないのに、人を非難するのは本当に難しい。いくら大口を叩いても、最終的に結果には影響を与えられないからね。ビッグ・ソフティー、君は敗れ去ったんだ。(ウルブズの)ルディ・ゴベアは素晴らしいプレーをした」
グリーンとヌルキッチの因縁は、今回の一件でより深いものになってしまった。
構成●ダンクシュート編集部
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