現地時間5月1日、マイアミ・ヒートは敵地TDガーデンでボストン・セルティックスに84-118で完敗。シリーズ1勝4敗でプレーオフのファーストラウンド敗退が決まり、2023-24シーズンに幕を下ろした。
イースタン・カンファレンス8位の46勝36敗(勝率56.1%)でレギュラーシーズンを終えた今季のヒートは、フィラデルフィア・76ersとの第7シード決定戦を104-105で落とすも、第8シード決定戦でシカゴ・ブルズに112-91で勝利してプレーオフの切符を獲得。
だが平均19.8点、4.0リバウンド、5.6アシストをマークしたスコアリングガードのテリー・ロジアーをシーズン終盤から欠き、20.8点、5.3リバウンド、5.0アシスト、1.32スティールを誇る大黒柱のジミー・バトラーもプレーイン・ゲームで負傷離脱するなど、満身創痍の苦境に陥っていた。
そうした状況で、イーストを独走したセルティックス相手に1勝をもぎ取ったことは、ヒートに受け継がれる伝統と粘りを見せつけることができたとも言える。
今夏にはバトラー、さらにはセルティックスとのシリーズで平均22.6点、9.4リバウンド、3.8アシストを残したバム・アデバヨが超高額な延長契約を結ぶ資格を手にする。
エリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)の下、チームとしての総合力で勝負するヒートにとって、ロジアーがトレーニングキャンプから参加できる来季は仕切り直しの機会となる。今回果たせなかったファイナル返り咲き、そして王座奪還を達成したいところだろう。
来季も契約下にいるのはバトラー、アデバヨの2枚看板にタイラー・ヒーロー、ロジアー、ダンカン・ロビンソン、ハイメ・ハケスJr.、ニコラ・ヨビッチといった選手たち。ケイレブ・マーティン、ケビン・ラブ、ジョシュ・リチャードソン、トーマス・ブライアントは来季がプレーヤーオプション(PO)で、ヘイウッド・ハイスミスが完全FA(フリーエージェント)となる。
そんななか、9月に36歳を迎えるラブは、現役続行を希望しているようだ。ヒート在籍2年目の今季は55試合に出場し、平均16.8分、8.8点、6.1リバウンド、2.1アシストを記録。だがプレーオフでは全5試合でコートに立ったものの、平均6.4分で1.8点、2.8リバウンドに終わっていた。
シリーズ終了後、キャリア16年目を終えた大ベテランは「引退はしたくない。僕はプレーを続けていたい」と語ったと、地元メディア『South Florida Sun Sentinel』のアイラ・ウィンダーマン記者が報じている。
「話し合いや疑問も出てくるとは思う。けど僕がチームのみんなへメッセージを送るとすれば『一緒にやってきた時間をアドバンテージとして活用しよう』かな。昨年もそうだった。あの時に僕らが成し遂げたことは、僕の心の中で鮮明に残り続けていく。ヒートファンのみんなや選手たちにとっても、自分たちの一部になっていくと思う」とラブ。
来季も主要選手の多くが契約下にいることから、ヒートがオフにロスターへ大幅なメスを入れるとは考えにくい。PO組の決断は気になるところだが、ラブは来季もチームへ戻ってくるのではないだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】ダンクシュート編集部が厳選!NBA史に燦然と輝くレジェンドスターたちを特集!!
イースタン・カンファレンス8位の46勝36敗(勝率56.1%)でレギュラーシーズンを終えた今季のヒートは、フィラデルフィア・76ersとの第7シード決定戦を104-105で落とすも、第8シード決定戦でシカゴ・ブルズに112-91で勝利してプレーオフの切符を獲得。
だが平均19.8点、4.0リバウンド、5.6アシストをマークしたスコアリングガードのテリー・ロジアーをシーズン終盤から欠き、20.8点、5.3リバウンド、5.0アシスト、1.32スティールを誇る大黒柱のジミー・バトラーもプレーイン・ゲームで負傷離脱するなど、満身創痍の苦境に陥っていた。
そうした状況で、イーストを独走したセルティックス相手に1勝をもぎ取ったことは、ヒートに受け継がれる伝統と粘りを見せつけることができたとも言える。
今夏にはバトラー、さらにはセルティックスとのシリーズで平均22.6点、9.4リバウンド、3.8アシストを残したバム・アデバヨが超高額な延長契約を結ぶ資格を手にする。
エリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)の下、チームとしての総合力で勝負するヒートにとって、ロジアーがトレーニングキャンプから参加できる来季は仕切り直しの機会となる。今回果たせなかったファイナル返り咲き、そして王座奪還を達成したいところだろう。
来季も契約下にいるのはバトラー、アデバヨの2枚看板にタイラー・ヒーロー、ロジアー、ダンカン・ロビンソン、ハイメ・ハケスJr.、ニコラ・ヨビッチといった選手たち。ケイレブ・マーティン、ケビン・ラブ、ジョシュ・リチャードソン、トーマス・ブライアントは来季がプレーヤーオプション(PO)で、ヘイウッド・ハイスミスが完全FA(フリーエージェント)となる。
そんななか、9月に36歳を迎えるラブは、現役続行を希望しているようだ。ヒート在籍2年目の今季は55試合に出場し、平均16.8分、8.8点、6.1リバウンド、2.1アシストを記録。だがプレーオフでは全5試合でコートに立ったものの、平均6.4分で1.8点、2.8リバウンドに終わっていた。
シリーズ終了後、キャリア16年目を終えた大ベテランは「引退はしたくない。僕はプレーを続けていたい」と語ったと、地元メディア『South Florida Sun Sentinel』のアイラ・ウィンダーマン記者が報じている。
「話し合いや疑問も出てくるとは思う。けど僕がチームのみんなへメッセージを送るとすれば『一緒にやってきた時間をアドバンテージとして活用しよう』かな。昨年もそうだった。あの時に僕らが成し遂げたことは、僕の心の中で鮮明に残り続けていく。ヒートファンのみんなや選手たちにとっても、自分たちの一部になっていくと思う」とラブ。
来季も主要選手の多くが契約下にいることから、ヒートがオフにロスターへ大幅なメスを入れるとは考えにくい。PO組の決断は気になるところだが、ラブは来季もチームへ戻ってくるのではないだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)
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