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NBA

重鎮ダンカンに迫られた“究極の選択”。「ロビンソン、パーカー、ジノビリの誰をカットする?」の質問にレジェンドの返答は<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.05.27

“究極の選択”を迫られたダンカン(右から2番目)の返答は……。(C)Getty Images

“究極の選択”を迫られたダンカン(右から2番目)の返答は……。(C)Getty Images

 サンアントニオ・スパーズの大型ルーキー、ヴィクター・ウェンバンヤマは 満場一致で今季の新人王に輝き、新人史上初のオールディフェンシブ1stチーム入りも飾った。

 最優秀守備選手賞の投票でもルディ・ゴベア(ミネソタ・ティンバーウルブズ)に次ぐ全体2位のポイントを獲得し、オールNBAチーム入りも噂されていたウェンバンヤマ。だが新人王とは異なり、個人成績だけでなくチーム戦績も加味されるオールNBAチームでは残念ながら落選した。

 では、直近で新人ながらオールNBAチーム入りしたのは誰なのか。それは“スパーズの先輩”ティム・ダンカンだ。

 1997-98シーズンにNBAデビューした211cm・113kgのビッグマンは、82試合にフル出場して平均21.1点、11.9リバウンド、2.7アシスト、2.5ブロックにフィールドゴール成功率54.9%をマーク。

 前シーズンに主砲デイビッド・ロビンソンのケガもあって球団ワーストの20勝62敗(勝率24.4%)に終わっていたスパーズは、復活したロビンソンと新人ダンカンのツインタワーがうまく機能したこともあり、ウエスタン・カンファレンス5位の56勝26敗(勝率68.3%)と見事復活した。
 
 新人王に輝いたダンカンは、オールディフェンシブ2ndチーム入りしただけでなく、オールNBA1stチームにも選出。スパーズは1998年から2019年まで、NBA歴代最長タイの22年連続プレーオフ進出を果たし、5度の優勝を成し遂げた。

 その5つの優勝すべてに関わったのはダンカンとグレッグ・ポポビッチHC(ヘッドコーチ)のみ。華やかさこそあまりなかったものの、攻守両面で隙のないポジション取りから得点、リバウンド、ディフェンスを忠実にこなしたダンカンは、スパーズに王朝をもたらした最大の功労者と言っていい。

 2016年秋に現役を引退後、2019-20シーズンにはスパーズでアシスタントコーチ(AC)も経験。NBAの75周年記念チームに選ばれ、2020年には文句なしでバスケットボール殿堂入りも果たすなど、歴代最高のパワーフォワードの1人としてのキャリアを築いた。

 そうしたなか、ダンカンは現地時間5月23日(日本時間24日、日付は以下同)に公開されたリチャード・ジェファーソンの新番組『The Richard & Larry Show』に、初回ゲストとして出演。ニュージャージー(現ブルックリン)・ネッツ時代の2003年にNBAファイナルで対戦し、その後スパーズでダンカンとチームメイトにもなったジェファーソンは、ソーシャルメディアで頻繁に投稿される“start, bench, and cut”の企画を持ち込み、ダンカンに3択を迫った。
 
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