ミネソタ・ティンバーウルブズのアンソニー・エドワーズは成長の著しさとチームの快進撃から、神様マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)と比較されることが多くなっている。そんななか、かつてジョーダンとしのぎを削った殿堂入り選手のアイザイア・トーマスは、2人の違いについて見解を述べている。
エドワーズはジョージア大から2020年のNBAドラフト全体1位指名でウルブズ入り。新人王こそラメロ・ボール(シャーロット・ホーネッツ)に譲ったが、2年目の2021-22シーズンに平均21.3点をあげて大台を突破すると、3年目の昨季は平均24.6点でオールスター初出場を果たした。
今季もレギュラーシーズン79試合に出場してリーグ12位の平均25.9点、5.4リバウンド、5.1アシストをあげてチームの56勝に大きく貢献。ウエストの第3シードで挑んだプレーオフではファイナル進出こそならなかったものの、16試合で平均27.6点、7.0リバウンド、6.5アシスト、1.5スティール、3ポイント成功率40.0 %の成績を残し、ウルブズを20年ぶりのカンファレンス決勝に導いた。
まだキャリア4年目の22歳であるエドワーズは、NBA史上最多の10回の得点王に輝くなど、バスケットボールの神様と称されるジョーダンとの比較に関して乗り気ではなく、「彼は史上最高だ。俺と彼を比較することはできない」と謙虚な姿勢を示している。
『ESPN』のマリカ・アンドリューズ記者とのインタビューでは、「"ネクスト・マイケル・ジョーダン"ではなく、"最初のアンソニー・エドワーズ"として認識してほしい」「俺は3ポイントを打てる。だから、マイケル・ジョーダンとは少し違うんだ」と語ったことでも話題となった。
"バッドボーイズ"と呼ばれたデトロイト・ピストンズのリーダーとして1980年代後半にジョーダンの前に立ちはだかったトーマスは『SiriusXM NBA Radio』で、「跳躍に関して、彼らは素晴らしいアスリートだ。ただ、彼らのゲームは似ていない」とエドワーズとジョーダンについて見解を述べている。
「今の年齢で比べると、エドワーズははるかに優れたペリメーターシューターだ。一方で、22~23歳のジョーダンははるかにドライブに優れ、バスケットに到達し、リム付近でフィニッシュしていた。エドワーズはインサイドに入り込めばリム付近で華麗にプレーする。プロ入り数年のジョーダンは、ペイントの中が主戦場だった。エドワーズはインサイドゲームを補うペリメーターゲームを備えている」
エドワーズはプロ入り後の4シーズンで3ポイント成功率35.3%(2232本中789本成功)を記録。対するジョーダンは最初の4シーズンで3ポイント成功率20%以下(189本中31本成功)だった。それでも、1987~93年に7年連続で得点王に輝いた実績はジョーダンのスコアリング能力の高さを示すところだが、エドワーズの方がより周囲を巻き込むスタイルだとトーマスは語る。
「エドワーズは同じ年齢の頃のジョーダンよりもチームメイトに多くを委ね、信頼している。誰かを批判するつもりはないが、どちらも高く飛べるからと言って、同じ選手というわけではない」
エドワーズが最終的にどこまでジョーダンの域に近づけるか、その成長の行方にも注目が集まる。
構成●ダンクシュート編集部
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今季もレギュラーシーズン79試合に出場してリーグ12位の平均25.9点、5.4リバウンド、5.1アシストをあげてチームの56勝に大きく貢献。ウエストの第3シードで挑んだプレーオフではファイナル進出こそならなかったものの、16試合で平均27.6点、7.0リバウンド、6.5アシスト、1.5スティール、3ポイント成功率40.0 %の成績を残し、ウルブズを20年ぶりのカンファレンス決勝に導いた。
まだキャリア4年目の22歳であるエドワーズは、NBA史上最多の10回の得点王に輝くなど、バスケットボールの神様と称されるジョーダンとの比較に関して乗り気ではなく、「彼は史上最高だ。俺と彼を比較することはできない」と謙虚な姿勢を示している。
『ESPN』のマリカ・アンドリューズ記者とのインタビューでは、「"ネクスト・マイケル・ジョーダン"ではなく、"最初のアンソニー・エドワーズ"として認識してほしい」「俺は3ポイントを打てる。だから、マイケル・ジョーダンとは少し違うんだ」と語ったことでも話題となった。
"バッドボーイズ"と呼ばれたデトロイト・ピストンズのリーダーとして1980年代後半にジョーダンの前に立ちはだかったトーマスは『SiriusXM NBA Radio』で、「跳躍に関して、彼らは素晴らしいアスリートだ。ただ、彼らのゲームは似ていない」とエドワーズとジョーダンについて見解を述べている。
「今の年齢で比べると、エドワーズははるかに優れたペリメーターシューターだ。一方で、22~23歳のジョーダンははるかにドライブに優れ、バスケットに到達し、リム付近でフィニッシュしていた。エドワーズはインサイドに入り込めばリム付近で華麗にプレーする。プロ入り数年のジョーダンは、ペイントの中が主戦場だった。エドワーズはインサイドゲームを補うペリメーターゲームを備えている」
エドワーズはプロ入り後の4シーズンで3ポイント成功率35.3%(2232本中789本成功)を記録。対するジョーダンは最初の4シーズンで3ポイント成功率20%以下(189本中31本成功)だった。それでも、1987~93年に7年連続で得点王に輝いた実績はジョーダンのスコアリング能力の高さを示すところだが、エドワーズの方がより周囲を巻き込むスタイルだとトーマスは語る。
「エドワーズは同じ年齢の頃のジョーダンよりもチームメイトに多くを委ね、信頼している。誰かを批判するつもりはないが、どちらも高く飛べるからと言って、同じ選手というわけではない」
エドワーズが最終的にどこまでジョーダンの域に近づけるか、その成長の行方にも注目が集まる。
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