ボストン・セルティックスは現地6月17日、ホームのTDガーデンでNBAファイナル第5戦に臨み、ダラス・マーベリックスに106-88で勝利して球団史上18回目のリーグ制覇を達成した。
優勝から3日が経過した20日、地元メディア『NBC Sports Boston』のポッドキャスト番組『Celtics Talk Podcast』の最新エピソードが公開され、球団レジェンドのボブ・クージーが登場。“Jay’s”ことジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウンを称賛した。
マブズとのシリーズで、テイタムは平均22.2点、7.8リバウンド、7.2アシストをマーク。さらにブラウンが20.8点、5.4リバウンド、5.0アシスト、1.6スティールの活躍でファイナルMVPに選ばれている。
1950~60年代のセルティックスで6度の優勝に加え、13度のオールスター、12度のオールNBAチーム入り、8年連続のアシスト王に輝いた95歳のレジェンドは、トップスコアラーとしてチームを優勝へ導いたテイタムをこう評していた。
「彼はバスケットへボールを持ち込み、6フィート7インチ(201cm/※公称は203cm)の選手では誰よりも上手くフィニッシュしていた。シューティングタッチも素晴らしい。もしネガティブな面を指摘するなら、私は3ポイントをファーストオプションにすることが好きじゃないんだ。もちろん、武器のひとつとして使うなら賛成だ。効果的なショットだし、リーグの他のチームと同様にセルティックスも多用している。テイタムにはステップバックがあり、それが決まれば見事なものだ。だがあれをファーストオプションに用いるなと私は言っている」
今ファイナルで、テイタムは基本的に相手のビッグマン(ダニエル・ギャフォード、デレック・ライブリー二世)とマッチアップし、スイッチした際にはウイングのポジションもカバー。攻守でオールラウンドな活躍を見せた一方、フィールドゴール成功率は38.8%、3ポイント成功率も26.3%と振るわなかった。
それでも、サイズを生かしたジャンパーやカッティングなどでチームトップの得点を残し、優勝の原動力となった。
また、クージーはブラウンの成長を絶賛する。
「あくまで私の視点だが、今年のジェイレンはすべての面で大きな進歩を見せたと思う。ディフェンス、パッシング、ターンオーバーの減少。それに試合のカギを握るショットも決めてきた。
彼はテイタムほど武器が豊富ではない。だが、彼は(テイタムと)遜色ないよ。26、27歳の若い2人を抱えていることが、今後数年のセルティックスにとって朗報だ。あと数年、チャンピオンシップを狙える戦いを続けられるかもしれない」
テイタム、ブラウンだけでなく、ドリュー・ホリデーやクリスタプス・ポルジンギス、デリック・ホワイト、アル・ホーフォード、ペイトン・プリチャードが来季も契約下にいるため、コアメンバーを抱えたまま連覇を狙えるセルティックス。
年俸総額は上昇する一途で、今夏はホワイトとの延長契約、テイタムとのスーパーMAX契約も控えているが、リーグ屈指の名門はかつてのように王朝を築くことができるだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)
「私は95歳。墓に片足を突っ込んでいる」。古巣セルティックスの優勝を心待ちにするクージー「最後にバナーを掲げるのを見たい」<DUNKSHOOT>
優勝から3日が経過した20日、地元メディア『NBC Sports Boston』のポッドキャスト番組『Celtics Talk Podcast』の最新エピソードが公開され、球団レジェンドのボブ・クージーが登場。“Jay’s”ことジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウンを称賛した。
マブズとのシリーズで、テイタムは平均22.2点、7.8リバウンド、7.2アシストをマーク。さらにブラウンが20.8点、5.4リバウンド、5.0アシスト、1.6スティールの活躍でファイナルMVPに選ばれている。
1950~60年代のセルティックスで6度の優勝に加え、13度のオールスター、12度のオールNBAチーム入り、8年連続のアシスト王に輝いた95歳のレジェンドは、トップスコアラーとしてチームを優勝へ導いたテイタムをこう評していた。
「彼はバスケットへボールを持ち込み、6フィート7インチ(201cm/※公称は203cm)の選手では誰よりも上手くフィニッシュしていた。シューティングタッチも素晴らしい。もしネガティブな面を指摘するなら、私は3ポイントをファーストオプションにすることが好きじゃないんだ。もちろん、武器のひとつとして使うなら賛成だ。効果的なショットだし、リーグの他のチームと同様にセルティックスも多用している。テイタムにはステップバックがあり、それが決まれば見事なものだ。だがあれをファーストオプションに用いるなと私は言っている」
今ファイナルで、テイタムは基本的に相手のビッグマン(ダニエル・ギャフォード、デレック・ライブリー二世)とマッチアップし、スイッチした際にはウイングのポジションもカバー。攻守でオールラウンドな活躍を見せた一方、フィールドゴール成功率は38.8%、3ポイント成功率も26.3%と振るわなかった。
それでも、サイズを生かしたジャンパーやカッティングなどでチームトップの得点を残し、優勝の原動力となった。
また、クージーはブラウンの成長を絶賛する。
「あくまで私の視点だが、今年のジェイレンはすべての面で大きな進歩を見せたと思う。ディフェンス、パッシング、ターンオーバーの減少。それに試合のカギを握るショットも決めてきた。
彼はテイタムほど武器が豊富ではない。だが、彼は(テイタムと)遜色ないよ。26、27歳の若い2人を抱えていることが、今後数年のセルティックスにとって朗報だ。あと数年、チャンピオンシップを狙える戦いを続けられるかもしれない」
テイタム、ブラウンだけでなく、ドリュー・ホリデーやクリスタプス・ポルジンギス、デリック・ホワイト、アル・ホーフォード、ペイトン・プリチャードが来季も契約下にいるため、コアメンバーを抱えたまま連覇を狙えるセルティックス。
年俸総額は上昇する一途で、今夏はホワイトとの延長契約、テイタムとのスーパーMAX契約も控えているが、リーグ屈指の名門はかつてのように王朝を築くことができるだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)
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