ロサンゼルス・レイカーズは6月24日(日本時間25日)、フランチャイズ史上29人目のヘッドコーチ(HC)に元NBA選手のJJ・レディックを招聘した。HC選考においては大黒柱のレブロン・ジェームズ以上に、アンソニー・デイビスが大きく関与したという。
2023-24シーズンのレイカーズは、47勝35敗(勝率57.3%)の成績を残してプレーイン・トーナメントに回り、ニューオリンズ・ペリカンズを破って2年連続ウエストの第7シードを獲得。しかし、プレーオフ1回戦で昨季カンファレンス決勝でスウィープ負けを喫した王者デンバー・ナゲッツに1勝4敗で完敗し、早々にポストシーズンが終了した。
チームは5月3日(同4日)に2022年からチームを指揮していたダービン・ハムHCを解任。その後、レディックやコネティカット大のダン・ハーリーHCなどが後任候補に挙がるなか、有力視されていたレディックが“順当”に就任する形となった。
レディック新HC就任の正式発表前、『ロサンゼルス・タイムズ』のダン・ウォイケ記者は「レディックがHC選考で有力候補になったのは、ジェームズの勧めによるものではない。情報筋はジェームズは選考に関わっていないと主張している。今回の選考はジェームズよりもデイビスに重点を置くべきだとされている」と伝えていたが、ロブ・ペリンカGM(ゼネラルマネージャー)が記者会見で明かしたところによれば、それは事実だったようだ。
ペリンカGMはレブロンに関して、「(レディック就任の)プロセスにおいて組織をサポートしてくれたが、大きく関与しないことを選んだ。我々はそれを尊重した」と言及。その一方で、「アンソニー・デイビスは大きく関与することを選んだ。私はプロセス全体を通じて彼と話し、多くの助けと知恵を得た。彼は今日を楽しみにしていたよ」と明かしている。
レディック自身、今年に入ってレブロンと新たなポッドキャスト番組を立ち上げるなど親交は深いが、オファーを受けてから30分後まではレブロンと話さず、その後、電話で15~20分ほど話したようだ。
「彼(レブロン)からアドバイスはなかった。レイカーズのオファーを受けた30分後まで、仕事(HC就任)については話し合わなかった。それはお互いに望んだことだった」
レディック新HCは記者会見で、「今のロスターがチャンピオンシップを狙えるチームからそれほど離れているとは見ていない」と語り、レブロンや八村塁にもっと3ポイントを打ってほしいと要望。バスケットボールの近代化を目指すと言われている。
来シーズンの契約がプレーヤーオプションのレブロンは、6月29日(同30日)までにレイカーズとの契約最終年の契約を行使するか、オプションを破棄して完全FA(フリーエージェント)になるか選択できる。
『ESPN』のデイブ・マクメナミン記者によれば、レイカーズはレブロンに対して最大3年の契約をオファー予定だが、息子ブロニー(サザンカリフォルニア大)が今年のドラフトで指名されるかも含めて、引き続き注目を集めそうだ。
構成●ダンクシュート編集部
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チームは5月3日(同4日)に2022年からチームを指揮していたダービン・ハムHCを解任。その後、レディックやコネティカット大のダン・ハーリーHCなどが後任候補に挙がるなか、有力視されていたレディックが“順当”に就任する形となった。
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