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「俺なの?」突然のトレード通告に困惑…ドラフト当日にキングス移籍となったマクダニエルズの動画が話題に<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.06.28

2019年のドラフト全体52位でNBA入りしたマクダニエルズ。突然のトレードに、本人も驚きを隠せず。(C)Getty Images

 現地時間6月26日と27日にかけて行なわれたNBAドラフト2024。今年は史上初の2日間開催となり、初日に1巡目、2日目に2巡目指名が展開されて計58選手が指名された。

 本来、ドラフト指名権は全30チームが1巡目、2巡目の計2本を保持しているが、今年はフィラデルフィア・セブンティシクサーズとフェニックス・サンズが過去のFA(フリーエージェント)交渉規則違反によって2巡目指名権を剥奪され、2巡目指名は28選手となった。

 また例年と同様に、今年もドラフト指名権が絡んだトレードが多く発生。ワシントン・ウィザーズは主力フォワードのデニ・アブディヤをポートランド・トレイルブレイザーズへ手放し、その見返りに昨季最優秀シックスマンのマルコム・ブログドンとカールトン・キャリントン(1巡目14位指名)、2029年の1巡目指名権、2028、30年の2巡目指名権を獲得している。

 そうしたなか、サクラメント・キングスはトロント・ラプターズとのトレードに動いた。ガードのデイビオン・ミッチェル、フォワードのサーシャ・ヴェゼンコフ、ジャマール・シェッド(2巡目45位指名)を放出し、フォワードのジェイレン・マクダニエルズをロスターへ加えた。

 ディアロン・フォックス、ドマンタス・サボニスを主軸とするキングスは今季、ウエスタン・カンファレンス9位タイの46勝36敗(勝率56.1%)を記録。勝率で並んだゴールデンステイト・ウォリアーズとのプレーイン・ゲームを制すも、ウエスト第8シードをかけた一発勝負で7位のニューオリンズ・ペリカンズ(49勝33敗/勝率59.8%)に敗れ、2年連続のプレーオフ進出にはあと一歩及ばなかった。
 
 今回のトレードで年俸総額削減&ラグジュアリータックス支払いを回避し、戦力面でもフォワードの層をキープしながら、ロスタースポットを空けることに成功したキングス。ただ、トレードに巻き込まれた本人にとっては"寝耳に水"だったようだ。

 27日にジムでワークアウトに励んでいたマクダニエルズだったが、トレーナーのクリント・パークスから「おい、キングスへトレードされたぞ」と知らされると、笑顔から一転「俺なの?」と驚きを隠せない表情。その様子がソーシャルメディアへ投稿され、大きな反響を呼んだ。

 新たにキングスへ加わることになったマクダニエルズは、ミネソタ・ティンバーウルブズに所属するジェイデンの兄。206cm・86kgのサイズに213cmのウイングスパンを誇り、弟と同様に優秀なディフェンダーになれる素質を秘めている。

 ラプターズでは50試合の出場で平均10.8分、3.4点、1.6リバウンドと不発に終わったものの、現代NBAに求められる要素を備えているだけに、新天地でのブレイクが期待される。

文●秋山裕之(フリーライター)

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