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パリ五輪

アメリカ代表“豪華センタートリオ”の中で守備力、経験を買われるアデバヨ。2人の名将の違いに言及「スティーブはスポーと比べて少しのんびり」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.07.12

前回の東京五輪経験者のアデバヨ。パリ五輪でも重要な役割を担うことになるかもしれない。(C)Getty Images

前回の東京五輪経験者のアデバヨ。パリ五輪でも重要な役割を担うことになるかもしれない。(C)Getty Images

 現地時間7月10日、アメリカ代表はカナダ代表とのエキシビションマッチを86-72で制し、パリ五輪への道のりを白星スタートで飾った。

 試合開始から6本のショットを落とし、第1クォーターだけで8本のターンオーバーを喫したものの、カナダのフィールドゴール成功率を33.8%(27/77)に抑え込むディフェンスが光った。

 ベンチスタートのアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)がチーム最多の13得点に3リバウンド、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)が12得点、3アシストを記録。さらにドリュー・ホリデー(ボストン・セルティックス)が11得点、5リバウンド、4アシスト、2ブロック、アンソニー・デイビス(ロサンゼルス・レイカーズ)が10得点、11リバウンド、2スティール、4ブロックで勝利に貢献した。

 インサイドでは、先発センターのジョエル・エンビード(フィラデルフィア・76ers)がFIBAルールへ適応中という状況のなか、デイビス、さらにはバム・アデバヨ(マイアミ・ヒート)が6得点、7リバウンドをあげてカバーした。
 
 今回のアメリカ代表のロスターには、一昨季MVPのエンビード(213cm・127kg)、オールスター選出9回・ブロック王3回のデイビス(208cm・115kg)、NBAキャリア7年で5度のオールディフェンシブチーム選出を誇るアデバヨ(206cm・116kg)というリーグ屈指のビッグマンが3人も揃っている。

 昨年の「FIBAワールドカップ2023」で4位に終わったアメリカは、大会トップの平均104.5点を残したものの、サイズ面では苦戦。モンテネグロ、リトアニア、ドイツ戦におけるセカンドチャンスポイントでは13-64と圧倒されていた。

 ヒートのヘッドコーチ(HC)で、アメリカ代表ではアシスタントコーチ(AC)を務めるエリック・スポールストラは、パリオリンピックのロスターについて米スポーツ専門メディア『The Athletic』にこう語っている。

「我々はサイズ、フィジカル、リバウンド能力が不足していると感じていた。そこでその部分の改善に取り組んだ。お陰でこのロスターには(将来の)殿堂入りリバウンダーが揃っている」

 なかでもアデバヨにかかる期待は大きいだろう。エンビードはプロ入り後では初、デイビスは2014年のW杯以来の国際大会なのに対し、ヒートの守護神は2021年の東京オリンピックでインサイド陣では最多の平均19.3分に出場。平均6.3点、5.7リバウンド、1.33スティール、1.17ブロックを残した。
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