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パリ五輪

現アメリカ代表は“元祖ドリームチーム”を倒すことができる?両時代を知るヒルが言及「エキサイティングなゲームになるだろうね。でも…」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.07.14

ジョーダンやマジックら当時のトップスターを擁した1992年のドリームチーム(左)。今大会のアメリカ代表も豪華さでは劣らない。(C)Getty Images

ジョーダンやマジックら当時のトップスターを擁した1992年のドリームチーム(左)。今大会のアメリカ代表も豪華さでは劣らない。(C)Getty Images

 現地時間7月6日、アメリカ代表はパリオリンピックに向けてトレーニングキャンプを開始し、10日にはエキシビションマッチでカナダ代表相手に86-72で勝利を飾った。

 もっとも、この試合前にロサンゼルス・クリッパーズのカワイ・レナードがチームから離脱することが発表され、ボストン・セルティックスのデリック・ホワイトがこれから加わるところ。さらにフェニックス・サンズのケビン・デュラントがふくらはぎの負傷で欠場しているため、ベストメンバーはまだ組めていない。

 そうしたなか、代表のマネージング・ディレクターを務めるグラント・ヒル(元デトロイト・ピストンズほか)のインタビュー記事が、10日に米メディア『Andscape』へ公開された。

 アメリカは昨年の「FIBAワールドカップ2023」において、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ/ゴールデンステイト・ウォリアーズ)の下、大会トップの平均104.5点、5.4ブロックに加え、フィールドゴール成功率53.6%で同2位、9.0スティールで同3位タイの成績を残したものの、サイズのあるビッグマンを擁するチーム相手に苦戦し、4位に終わった。

「多くのことを学んだ」と切り出したヒルは、「国際大会のゲームは現代NBAとはプレースタイルが違って多様性が求められる。(NBAでは)25年前のように、ペイントエリアに2人のビッグマンを置いてプレーするチームはそう多くない。今のリーグではほとんど見ないからね」と語り、今回のロスターを作り上げた。
 
 そのロスターは豪華そのもので、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、デュラント、ステフィン・カリー(ウォリアーズ)というリーグ最高級のスーパースターの招集に成功。ビッグマンにはジョエル・エンビード(フィラデルフィア・76ers)、アンソニー・デイビス(レイカーズ)、バム・アデバヨ(マイアミ・ヒート)を揃え、近年ではベストと言っていい布陣を並べた。

 現役時代、リーグ有数のオールラウンダーとして鳴らしたヒルは、1996年のアトランタ五輪に出場して金メダルを獲得。デューク大時代の1992年には伝説の“ドリームチーム”相手に練習相手を務めたセレクトチームの一員にも選ばれ、メンフィス大のアンファニー“ペニー”ハーダウェイ(元オーランド・マジックほか)、ミシガン大のクリス・ウェバー(元サクラメント・キングスほか)らと共闘した。
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