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新加入のジョージが戦力充実のシクサーズに好感触!「とんでもない先発陣が揃ったと思う」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.07.18

球宴選出9回を誇るジョージが76ersへ。王者セルティックスに待ったをかけられるか。(C)Getty Images

 昨季のイースタン・カンファレンスは、チャンピオンのボストン・セルティックスが64勝18敗(勝率78.0%)と突っ走り、2位のニューヨーク・ニックス(50勝32敗/同61.0%)に14.0ゲームもの大差をつけた。

 セルティックスはプレーオフでも16勝3敗で駆け抜け、連覇を目指して今季を迎えることになるが、昨季のように圧倒的な力でイーストを独走できるかは疑問が残る。

 というのも、今オフには他の上位チームが着実に戦力アップしているからだ。ニックスはOG・アヌノビーと再契約したことに加え、即戦力のミケル・ブリッジズを獲得。3位のミルウォーキー・バックス(49勝33敗/同59.8%)はデロン・ライト、ゲイリー・トレントJr.、トーリアン・プリンスを補強した。

 また、5位のオーランド・マジック、7位のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(いずれも47勝35敗/同57.3%)も充実のオフシーズンを送っている。マジックは2度の優勝経験を持つベテランのケンテイビアス・コールドウェル・ポープを加えた。

 そして今オフ、おそらく最も注目を浴びたのがシクサーズ。タイリース・マキシー、ケリー・ウーブレイJr.との再契約に加え、オールスターのポール・ジョージを筆頭にケイレブ・マーティン、エリック・ゴードン、アンドレ・ドラモンドをロスターに迎え入れ、強固な布陣を作り上げた。
 
 現地時間7月17日に公開された自身のポッドキャスト番組『Podcast P with Paul George』で、ジョージはこう語っている。

「(ヘッドコーチの)ニック・ナースはあらゆるレベルで勝利を収めてきた。ジョエル、タイリースについてはどれだけ凄いか話してきたけど、そこに俺、ウーブレイJr.が加わるんだ。とんでもない先発陣が揃ったと思うね」

 ナースHCは2019年にトロント・ラプターズで優勝したほか、Gリーグ(当時の名称はDリーグ)では2チームで王座を獲得した実績を持つ。若手コーチ時代はイギリスのブリティッシュ・バスケットボール・リーグ(BBL)でもコーチ経験がある。

 シクサーズの今季予想スターターはマキシー、ウーブレイJr.、ジョージ、マーティン、エンビード。マキシーとエンビードによる内外の2本柱に、スイッチ可能で上質なウイング陣が揃っただけに、相手チームは苦労することだろう。

 しかも、ベンチにはゴードン、ドラモンドに加えてカイル・ラウリー、ケニョン・マーティンJr.、新人ガードのジャレッド・マケインらが控えているのだから、ジョージが自信を覗かせるのも頷ける。

「このチームはベンチからベテラン陣が出てくる。だから、俺たちはすでに本当にいいチームになれる要素が備わっていると思うんだ。チームの誰もが勝ちたがっているし、ベテランと若手が見事にミックスされているのさ」

 今季のロスターはまだ完成したわけではないものの、シクサーズは王座獲得を目指すには十分なメンバーを集めることに成功。トレーニングキャンプで集結し、ケミストリーを構築していくのは選手たちにとっても楽しみでしかないだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)
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【動画】76ersに加入したジョージの昨季ハイライト