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パリ五輪

現役NBAチャンプ、少年時代に写真撮影が叶わなかったスターと15年後に五輪代表で共闘。レブロンの“長寿ぶり”が話題に<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.07.19

少年時代にレブロン(右)と写真を撮りたかったが叶わなかったテイタム(左)。15年経った今、アメリカ代表でチームメイトに。(C)Getty Images

少年時代にレブロン(右)と写真を撮りたかったが叶わなかったテイタム(左)。15年経った今、アメリカ代表でチームメイトに。(C)Getty Images

 レブロン・ジェームズにステフィン・カリー、ケビン・デュラントなど、“現代版ドリームチーム”とも言うべき豪華戦力を揃えた今夏のバスケットボール男子アメリカ代表。オリンピック5連覇に向けて順調に調整を進めるなか、レブロンの選手としての“長寿ぶり”が脚光を集めている。

 話題となったのは、アメリカ代表のキャンプ中に交わされたレブロン(39歳)とジェイソン・テイタム(26歳)の会話。スタッフと思われる人物が動画を回し、テイタムに「昔レブロンにサインを断られたんだって?」と問いかけると、一回り以上年齢差のある2人の秘蔵エピソードが明かされた。

 テイタムによると、彼の父と元NBAクリーブランド・キャバリアーズのラリー・ヒューズは幼馴染で、テイタム少年は父に連れられて試合観戦に行った際、当時ヒューズとチームメイトだったレブロンと写真を撮ってもらうことを楽しみにしていたという。

 ところがお目当てのレブロンは写真を撮る間もなく会場を後にし、テイタムは「車の中で泣いたよ(笑)」と当時を回想。これを隣で聞いていたレブロンは「へーそんなことがあったんだ。何歳の時?」と尋ねると、テイタムは「11歳かな」と答えた。
 
 1998年生まれのテイタムが11歳というと、2009年。ヒューズがキャブズにいたのは2008年の2月までだが、いずれにしてもレブロンは20代前半にしてすでにリーグの最前線を走っていた時代だ(2008年に得点王、09年に自身初のMVP獲得)。

 その後テイタムは2017年のドラフト全体3位でボストン・セルティックスに入団し、7年目の昨季に初優勝を経験。

 入団1年目のプレーオフではカンファレンス・ファイナルでキャブズと7戦におよぶ激闘を演じたが、レブロンはその時テイタムにダンクをお見舞いされたワンシーンを引き合いに出し、「だから俺の上からダンクしたのか?」と笑顔でパス。テイタムも「そう、復讐だよ」と粋に返した。

 少年時代に憧れた選手と、15年の時を経て代表チームで共闘するという漫画のような話だが、それもレブロンがいまだリーグの第一線に君臨し続けているからこそ。NBA最年長のキングは、スター揃いのチームUSAにおいても格別な存在のようだ。

構成●ダンクシュート編集部

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