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NBA

元スパーズのティアゴ・スプリッターがフランスの新興クラブの指揮官に就任。39歳のブラジル人が目標とする人物とは?<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2024.07.19

スプリッター(左)は2019年にネッツでコーチとしてのキャリアをスタート。昨季はロケッツのACを務めていた。(C)Getty Images

スプリッター(左)は2019年にネッツでコーチとしてのキャリアをスタート。昨季はロケッツのACを務めていた。(C)Getty Images

 7月16日、2014年にサンアントニオ・スパーズのNBA優勝に貢献したブラジル出身のビッグマン、ティアゴ・スプリッターが、今季からユーロリーグに参戦するフランスの新興クラブ、パリ・バスケットボールのヘッドコーチ(HC)に就任することが発表された。

 パリ・バスケットボールは18年に創設された新球団ながら、昨季はユーロリーグのアンダーカテゴリーにあたるユーロカップで優勝。その功労者であるフィンランド人指導者のトマス・リサロがメンフィス・グリズリーズのアシスタントコーチ(AC)に引き抜かれたことで、その後任に任命された。

 かつてロサンゼルス・レイカーズにも所属したブラジル代表のガード、マルセロ・ウェルタスがパリ・バスケットボールの統括部長デイビッド・カーンと親しく、指導方法や哲学などをプレゼンした後、数人の候補のなかからスプリッターが選ばれたという。

 カーンは、先日のオリンピック最終予選決勝でブラジルがラトビアを下した試合も視察。ACとして選手たちに近い目線から、エネルギッシュにベンチを盛り立てるスプリッターの様子も、採用の決め手となったようだ。

 昨季のNBAではボストン・セルティックスのジョー・マズーラHCが35歳でタイトルを勝ち取ったが、スプリッターも39歳と若い指揮官だ。

 
 18年2月に33歳の若さで現役引退を発表したスプリッターは、バハマで行われたNBAのコーチングキャンプに参加した際に、「始まって15分で、これこそ自分がこの先やりたいことだと確信した」とフランスのレキップ紙に語っている。

 19年にブルックリン・ネッツのディベロップメントコーチとなり、昨季はイーメイ・ユドカHCの補佐役として、ヒューストン・ロケッツでACを務めた。ロケッツは快く、HC就任のチャンスを得たスプリッターの背中を押してくれたそうだ。

 選手時代も含めて、師事した指揮官すべてが、彼のメンターとなっていると語るスプリッターだが、その中でも特にスパーズ時代の恩師であるグレッグ・ポポビッチを目標に挙げている。

「彼は、選手に対してタフでなければならないことを知る一方で、試合やトレーニングが終わるとハグして、家族の話にも付き合ってくれるような人だった。そんな彼に自分も近づきたい」

 現役時代は、バスコニアでユーロリーグを経験し、オールユーロリーグ1stチーム(07-08シーズン)にも選出。10年のキャリアを送ったバスコニアでは21番が永久欠番となり、今年の春に欠番セレモニーが行なわれた。
 
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