パリ五輪

「オフェンスの邪魔になる」アメリカ代表の“不安材料”はエンビード?識者が見解「彼が高く評価される理由が分からない」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.07.22

30歳でアメリカ代表入りしたエンビードだが、大会前のエキシビションマッチでは調子が上がらず。識者は不安材料に挙げている。(C)Getty Images

 バスケットボールの男子アメリカ代表は、7月26日に開幕するパリ五輪で5大会連続の金メダル獲得を目指す。今回の代表にはレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)やステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)ら豪華メンバーを揃えるが、有名アナリストはジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)の存在を不安材料に挙げている。

 アメリカ代表は今年4月、パリ五輪の代表メンバーとしてNBAの通算得点で1位の"キング"ことレブロン、通算3ポイント成功数のリーグ記録を持つカリー、五輪で3つの金メダルを獲得している超絶スコアラーのデュラントら12人を発表。

 7月10日にカワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)がチームを離れ、代わりにデリック・ホワイト(ボストン・セルティックス)が招集されたが、依然として今大会の優勝候補の一角であることに変わりはない。

 そんななか、『Fox Sports 1』のアナリストであるコリン・カウハードは自身のポッドキャスト『The Herd with Colin Cowherd』で2022-23シーズンにMVPに輝いた30歳のエンビードに厳しい見解を突き付けている。

「彼(エンビード)がシャック(シャキール・オニール)のような雰囲気を持った選手であることは否定しない。しかし、シャックはプレーオフで勝ったし、大事な時には支配的だった。今回のオリンピックチームを見ているが、彼はオフェンスの邪魔になる。エンビードのプレーには褒めるべきところがない。自分のスタイルでプレーすることを強いる。ステフ・カリーもそうだが、彼は4つのタイトルを手にしている」
 
 大会前のエキシビションマッチはここまで4試合を終え、出場時間は初戦のカナダ戦が12分、オーストラリア戦とセルビア戦は16分、南スーダン戦は18分といずれも20分以下。成績に目を移しても5得点、10得点、8得点、14得点と試合によって波が激しい。

 エンビードは出身地のカメルーンのほか、フランスとアメリカの国籍を保有。昨年10月にアメリカ代表としてパリ五輪に参加する意志を表明した際には、開催国フランスの代表関係者からは落胆の声があがっていた。

 カウハードは「彼は得点力のある生産的な選手だ。ザック・ラビーンも同じで、(シカゴ)ブルズは彼を手放すことはできない。カーメロ・アンソニーやラッセル・ウエストブルックもそうだった」と触れつつ、エンビードは過大評価されていると持論を述べている。

「歴代最強のビッグマンについて語るなら、(ビル)ラッセル、カリーム(アブドゥル・ジャバー)、シャック、アキーム(オラジュワン)は複数のタイトルを持っているが、エンビードはより弱いカンファレンス(イースト)のカンファレンス準決勝で勝ったことがない。彼が高く評価される理由が分からない。世間は彼がいかに偉大かを説いている。本当に偉大なのは(カンファレンス決勝とファイナルが行なわれる)5月、6月に結果を残している選手だ」

 FIBAランキング1位のアメリカ代表は、グループリーグでセルビア(同4位)、プエルトリコ(同16位)、南スーダン(同33位)と対戦する。元MVPのエンビードはチームにどれだけ貢献できるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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